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持続可能な社会が始まるところ [和道 Wha-Dho 哲学]

「持続可能な社会」が謳われて久しいが、この言葉が出現してから、社会は持続可能な状態に近づいているだろうか?とふと思った。みんなの心にハテナが浮かんでいる。今も、世界中で持続可能な社会の達成が声高に叫ばれているし、自然界までが人間を強く揺さぶっている。

持続可能な社会は、単に企業や国家に任せておいて達成できるのだろうか?持続可能な社会は、一体どこから始まるのだろう?

今の社会の在り方は持続可能じゃないと思う。「エゴ」が暴走して生まれる競争社会や、科学の発展だけを求めたり、一部だけが恩恵を受けるような社会は、持続可能じゃない。エゴは誰もが持っているものであるけれど、それが団結してエゴ集団になると、一人の人生は容易に変わるし、社会や世界の情勢にまで影響していく。人間のエゴが動物や植物の上に立って支配すれば、地球全体の調和も崩れていくのはみんな知っている。

(ちなみにエゴは、情熱、想い、夢という内から湧き出てくる純粋な感情とは異なって、頭で得た知識や論理のみに基づく「欲」が誰かや何かを犠牲にして暴走している状態。と私は思っている。)

このエゴは、間違いなく一人の心からはじまる。どこかのお偉いさんだって、お隣さんだって、エゴを放っておけば暴走する。エゴが運転手になって人生を先導させておくと、自分自身や人生すらわからなくなる。

しかし、私が思うに、これも「地球学校」ですべての生徒に与えられる大きなテーマ。その詳細は、それぞれの人生によって違う。それぞれに違う課題が、生まれてくる時に全て準備(セット)される。どの家族のもとに生まれ、誰に育てられ、どういう環境が与えられ、途中にどのような試練が与えられるのか・・・。このテーマに向き合うことを通して、「生きる意味」がわかってくるようになっている。

自分に与えられた人生の中で、放っておけば蓄積されていくエゴを解き放ち、その奥深くに眠っている「心」が運転手になるとき、「本当の幸せ」が目の前に現れてくる。誰かと「競い合う幸せ」ではなくて。

だから、エゴに関する問題は、「人はなぜ生きるか」の答えにかなり近いものだと思っている。エゴを持つことは生きることでもあり、エゴを通して生きる意味を知ることになる。しかしエゴが「心」をコントロールしているうちは、生きることの本質は見えてこない。

このエゴを解き放つ方法は瞑想。
瞑想はエゴを自然と取り去ってくれる。仏教や禅、世界各地の先住民の間で言われるところの、「自然になる」、「ここに在る」状態に近づく最短方法でもある。この心の状態を日々維持して生きていくのは(情報や習慣にがんじがらめになっていればいるほど)数日ではできないけれど、瞑想を実践することで、エゴは確実に去っていく。

そして、生きることは愛することでもある。まず自分を愛することをはじめてみればいい。小さい頃愛されなかったからと言って、今から愛することを始められないわけではない。愛されたいと思うなら、まず自分から愛せばいい。自然(動物や植物)を慈しむことから始めて、自分を慈しむ方法を知るのもいいし、他者に手を差し伸べることで、自分にも手を差し伸べる方法を学べばいい。

慈しむことが難しければ、自分の内にある哀しくて苦しい感情を手放せばいい。愛したいのに、逆に憎んでしまうならば、その感情の根源を解き放てばいい。それは難しいように思えるけど、できるのです。その感情を無視し続けたり、無理に捨てようとすると、心が痛いし傷は深まる。そのような方法ではなくて、自然と浄化する方法で手放してあげればいい。

瞑想をすれば、エゴは解き放たれ、愛されるように・・・すなわち愛せるようになる。本物の愛を知る。

エゴと愛は深く関係している。
私たちは科学や社会の発展で確かに便利な社会を得たけれど、それでもなお、私たちは奇跡的な自然のサイクルにより生かされていることを忘れてはいけない。自然や人類全体が生かされていることにに感謝すれば、不思議なことにエゴは消滅しはじめる。利益のために、怒りのために、「今から戦いに行こう」とか、「いじめに行こう」なんて考えは出てこない。

社会に貢献したい、地球や人類を救いたい、人に役立つ仕事がしたいのなら、まず自分を受け入れて愛すことからはじめてみよう。

持続可能な社会の発展は、どこかの政府や団体がやってくれるものではなく、あなたの心から始まるのです。



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