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1. ニューメキシコ州へ還る旅@Oso Vista Ranch(オソ・ビスタ) [ニューメキシコ州リトリート 2012]

序章はこちら『ネイティブアメリカンの聖地でリトリート』



9月に開催された、アメリカ、ニューメキシコ州でのリトリートから帰国して、3週間が経ちました。あまりにも濃い時間を過ごしたわりには、二度目ということでアングラウンディング(地に足つかない)な状態がなかったため、すっかり落ち着いて暮らしていました。

ただひとつリトリート前と明らかに違うことは、考え方とライフスタイルがすでにまた良い方向へ大きく動いていることでしょうか[ぴかぴか(新しい)]

では、リトリートが開催された場所をご説明しましょう。
(詳細は、ひとつ前のブログ記事をご参照ください)

今回も、2年前と同様にニューメキシコ州で開催されました。日本からは、ロスやダラスなどを経由して、ニューメキシコ州のアルバカーキまで15時間ほどかかります。都市部の空港とは雰囲気が全く変わり、アルバカーキ空港にはiPhoneに夢中になるビジネスマンはほとんどいません。どちらかというと、西部劇に出てきそうな、ウェスタンハットをかぶったおしゃれな地元の人々を多くみかけます。

ここから、皆さんもご存じのサンタフェまでは北へ1時間30分ほどのドライブ。リトリートが開催された地は、西の方角へ3時間ほど車で走ったところにあります。ナバホやズニ、アカマインディアンの聖地を通り、スカイシティ(標高2314mの岩の上に建つ町)を横目に、エル・モロ国定公園やエル・マルパイス国定公園(溶岩の荒地)を抜けてドライブは続きます。ここはヴォルテックスのへそ。この地に立てば、地面から、空から、木や空気から、ごうごうとエネルギーが放出されているのを感じます。近くに地下洞窟が眠っているというのも頷けます。

古代のネイティブアメリカンの住居、2年前と同じ角度で撮ってみました。
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2年前のリトリートでは、野生オオカミ保護区の中にあるキャビンに滞在しましたが、今回は「Oso Vista(オソ・ビスタ)」という、ある女性が所有する邸宅に滞在しました。この邸宅は、彼女の自宅でもあるのですが、ちょうど私たちのリトリートが来る前に「今後は、自宅をナバホの智恵を学びにくる人たちのための宿泊施設=リトリートセンターにしよう」と決めたそうです。そう、まるで私たちのために彼女がこの場を開放してくれたかのような[ぴかぴか(新しい)]

リトリート参加者は、アメリカ・カナダ・日本(主人のスチュアートはオーストラリア人)から集った計12人。参加登録したメンバーのうち、数人は不調などの理由で実際に参加することができませんでした。そして最終的に揃ったのが、選ばれし者12人。

最初に現地入りしたのは、ポール・志野夫妻。次に到着した私とスチュアート。その後、日本から2名の参加者が到着。そして、カナダとアメリカ本土からメンバーが続々とOso Vistaに集まります。参加者は、2百万ドルビジネスのオーナー、その奥さまはヒーラー兼セラピスト。企業の省エネ対策の専門家と、その奥様はパブリックスピーカーのトレーナー。一流ブランディングのプロフェッショナル、ヨガインストラクターに、某大手企業のエンジニア・・・等、ユニークな面々が集まりました。ほぼ初対面のこのメンバーですが、この時はまだ誰も、このリトリートの真のパワーを知りません・・・。


さて、参加者12名のうち、夫婦での参加は私たちを入れて4組でしたが、それぞれにぴったりの部屋が準備されました。そして、私とスチュアートは、ポール・志野夫妻の「上」にある部屋に滞在しました。そこは、あまりに可愛くて、初めて見た時に「ホビットさんのお部屋」(ロード・オブ・ザ・リングから)と呼んでから、最終日まで大切に過ごしました[るんるん]

家の一番奥にある小さな扉を抜けると、
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マスターベッドルーム。
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サイドの壁の、ナバホの装飾をみながら階段を登っていくと・・・
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可愛い「ホビットさんのお部屋」。
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窓からの景色。夜は、満点の星を見上げて眠ります・・・
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さて、邸宅所有者の女性の名はマーガレット。いつもお洒落な服装に、モカシンの靴。さらさらのストレートでブロンドヘア。話し方に知性がにじみ出る女性です。生まれはニューヨーク州で、美術を専攻していた大学生の頃、学びの一環でニューメキシコ州を訪れたのだそうです。彼女も、ただ「来て・帰った」だけはありませんでした。この地に来る人は誰もが「理由があって呼ばれる」ようですが、彼女も同様、滞在中に何か強烈に惹かれるものがあったのだそうです。

移住を決めてニューメキシコ州で美術の教育関係の仕事に就き、結婚して二人の息子を育て、一時は近隣の州に移住したものの、息子たちが成人したことを機にこの邸宅へ戻ってきました。戻ってきてから、彼女は「この土地で自分には一体何ができるのか」と、悩み、そしてある人に尋ねたのだそうです。すると、その方は言われたそうです。
「マーガレット、土地には聞いたのかな?」

彼女は、最も大切な「土地」には聴いていませんでした。そして、瞑想を続けていたある日、ビジョンで彼女が『ホーガン』を建てることを知ったそうです。ホーガンは、ネイティブアメリカンにとっての神殿のような存在で、中央に「ポータル」(この世と地下世界を結ぶ神聖な地点)という一点があり、この点を中心にし設計され、建設されます。(このポータルをつなぐ役目を担っているのが、ネイティブアメリカンのメディスンマン)


【Oso Vistaから数メートルの距離に実際に建てられたホーガン】
オソ・ビスタ Oso Vista


ビジョンで得た具体的な方角、女性性のホーガン(男性性のホーガンもあります)を知った上で、彼女はこの地の山から特定の木々を探しだし、山に許しを得て伐採し、伝統的な方法でホーガンを作りました。それから、年に数回、ネイティブアメリカンの智恵を学ぶためのキャンプや、祀りごとに使われています。神聖な土地への愛と敬意が表れた、2000年に生まれた伝統のホーガンです。


実は、私とスチュアートは最終日にこのホーガンで結婚式を挙げることとなるのですが、結婚式をすることは私たちの計画にありませんでした。お寺で生まれ育った私にとっては、誓いを立てるならばそれはお釈迦様に対して心で誓うもので、イベントのような儀式にする気持ちはありませんでした。
しかし、宗派や思想を超えて信仰をもつ今、お釈迦様だけでなくあらゆる先導者の説く力強い法、そして彼らが目指した先にある場所が、「今」ここにある「生命」であり、「自然」であり、「地球」であり、それを理解する私たち一人一人の「心」と感じる今、大自然で行うのが私の中での理想でした。スチュアートも同じです。

私たちの唯一の希望は、アメリカに飛ぶこの貴重な機会を活かして、司祭でもあるポール師匠の元で真の誓いを立てることでした。もし可能であればニューメキシコ州で、しかし他に参加者の邪魔になるのであればオハイオ州でも・・・と、出発前日に遠慮気味にポール師匠には伝えたものの、他には希望は特にありませんでした。

そして、Oso Vistaに到着したその日の夕方、マーガレットと初めて会い、ポール師匠、志野さん、私たちで話していた時、マーガレットから「このホーガンで結婚式をして欲しい」と提案された時には、言葉で言い尽くせないほどの感謝と愛で満たされました。
そして、事前に全てを計画してくれていたポール師匠と志野さん、そして参列した大切なファミリーに心から感謝しています。この日に感じた「感謝」と「愛」と「コミットメント」を、生涯忘れることはありません。


DSCF5754.JPG



続きはこちら...
『2.太古の民族アナサジ』

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