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東京から京都へ。この場を借りてありがとう! [リアル引越しのご挨拶]

《この記事は、2018年1月に「下書きのままやった!」というありえない失態に気づき、記事が完成した5年後にアップするという...お恥ずかしながら[ふらふら]。改めて東京のみなさまありがとうございました!≫



京都の西の方角から、東へ向かって自転車をこぐ。東山を眺めながら鴨川を渡る時、いつも必ず、「京都最高!」と叫ぶ。

京都の左京区は地図を見てもわかるように、東山の麓であり、吉田山や黒谷山など中央の小高い山にも護られている場所。山とお寺はセットになっているので、聖なる存在にも護られているような場所。

京都出身かに関わらず、京都に住む人にプライドがあるのは間違いない。都としての歴史があり、多くの寺社仏閣が美しく保存され、何より景観がすばらしい。ここに住む人は、この唯一無二の町を護ろうとする感覚があり、新しい建物を建てる際も、周囲と調和するように配慮するから景観が保たれる。古都の姿が壊されることなく保存され、次世代に受け継がれていくであろうことを、京都人は全体意識で共有している。だから、時間の流れや、物事の運びに、意外と安心していて焦りがない。それが空気として漂ってる。悠久の時の流れ。平安京が遷都した時の気の流れと、同じ気の流れが漂ってる。

また、都があるからこその闇の部分も多く存在し、ディープなカルチャーが地底で存在する。多分、出る杭は打たれやすい。でも、打たれる杭たちが集って、何か新しいものを創造する。

11年以上住んだ東京は、何よりも「すごいトコ」だとひしひしと感じる。最新情報を得る必要のある人が住む場所、最先端の方法で縦横無尽につながる街。日本経済を支える巨大な人口とマーケット。大きな音を立てながら、あらゆるもの事が進化の為に死に、そして再生を繰り返す。都心は眠らないし、チャンスは無限にころがっている。やろうと思えばなんだってできる。最初は圧倒されたものの、私もいつの間にか私なりに東京で生きる方法を身に着けていたと思う。。。それが本当にしたいことかは別として。

東京に居る理由がなんであれ、その理由がクリアであればこの場のエネルギーを利用し、自分のパワーに転換できる。逆に、理由なく居ると、速い流れにのまれて一瞬で自分を見失うかもしれない。どこに住んでいても、何をしていても、それをする目的がクリアであればど、生きやすいというのは真実。

ま、どこに居るかの、その理由が明確でなくても、土地は人と時代を育てる。ひとつひとつ、一人ひとりの存在が大切で、その存在がなくては宇宙は成り立たないとも感じるし。他と競わなくても、最短距離で到達しなくても、何かと比べて効率が悪くたって、自分が歩む人生の選択に責任を持って、ここで生きていればいのだと感じたり。「ここ」はどこでもいいし、何をしてもいいと思う。ずっと苦しんで、ずっと悲しまなければ。大小関係なく、意味ある人生を生きるには、目的意識を持っていなければなと、東京に来てより感じました。

思えば12年前、選択の余地なく京都を出ることになりスタートした東京生活。東京生活はよかった。でも、過去にした選択について、現在見直す時はすでに来ていたのに、それをしていなかった。

うすうす気づいていた感覚は、この場所が「私のホーム(グラウンド)」になれないという感覚。自分が将来を歩むイメージがつかめない。つかもうと努力してもうまくいかず、いつも自分を「訪問者」扱いしてしまう。空気になじめない。だからと言って、他に場所を見つけても移動することもできず、結局今はここに居るのだとあきらめて、東京の便利さのために東京にいついてしまった。

納得のいかない人生。自分で選んだはずはないのに、納得がいかない。どこでスイッチが入ったのか、納得がいかないことばかりの人生。納得いく選択ができない、だけど、こんな人生にしているのは自分・・・


東京タワー.jpg


東京で生まれ育った私の従兄たちが見せてくれる、私が一番好きな「東京」要素は、江戸っ子の心意気。祖父や叔父が自然に出していた、あの「かっこよさ」は、今、日本橋や築地で、旧き善き日本文化を護り継承し、それと新しい風とを融合させるために奮闘している従兄たちからも感じる。奥深い江戸の血統はかっこいい。これが「江戸の粋」なのか・・・。凛とした魂というのかな。そういう生き方をしている人は輝いてる。


ゴールの向こうに求めている答えがあるとしたら、私も、国際機関で働くという達成可能な目標をここで達成した後に、はじめて真に向き合うべき人生課題に取り組めはじめた気がするな。そういう意味も含めて、すべてに心から感謝。そしてそして、妹と母にはいつもいつもありがとう。


今回、京都へ行くというこの決断に、自分の細胞全部が賛成していて、新旧のご縁がつながり、天が後押ししてくれていると感じます。首都圏でこれでもかとご縁が結ばれなかったことも、京都の新居はスムーズに決まり、まるでそこが自分を待ってくれていたようにさえ感じます。岡崎のマリ邸は、私が育った左京区のど真ん中。育った満願寺の真裏。おさななじみの実家の目と鼻の先。姉家族ともたくさんの時間を過ごせるのが楽しみ!


東京を離れることが決まって、お世話になった方にご挨拶まわりを始めたら、それだけで毎日が過ぎていくことにようやく気付きました。本当に、本当に、どれほど多くの方にお世話になったことか…。この場をお借りして、心より御礼を申し上げます。また、サルサ熱を燃して、踊らせてくれた愛すべきダンスパートナーの男性皆様にも心から感謝します。楽しい時間を共有させてくれたことに、ありがとう!


東京で、この土地のエネルギーと、ここで一緒に生きた人に支えられ、今の自分が在ることに心から感謝します。




ありがとうございました。

そして

これからも宜しくお願いします!!



KYOTO.jpg


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