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【グローバルでローカルな「街」】EVNews No.2 [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

オーディンガのエコ・ビレッジはオーストラリア最大規模。自然の力を最大限に生かして利用し、各家が菜園を持ち、恊働して分け合うパーマカルチャー。新たな知識は積極的に学び、知恵を絞り、地元のファーマーをたより、それでなおかつ「グローバル」なのだそうです。「グローバル」?最初に聴いたときに、何を意味しているのかわかりませんでした。

確かに住んでいる人の出身地はグローバル。オーストラリアの他に、アメリカ、スコットランド、オランダ、アイルランド、カナダ、ドイツ、ベルギー、フランス、イギリス、シンガポールの方がいます。オーストラリアをのぞいて、一国を代表して1人または2人。私の故郷から一番近い出身地の方は、シンガポール。持続可能な暮らしに興味のある人が世界各国からここに集まる‥‥すなわち、各国からの知恵とアイデアが結集しています。

住んでいる人の出身地が豊かだけであるだけでなく、多国籍プロジェクトも進んでいます。他国の大学生や研究生を受け入れ、アボリジニとエコ・ビレッジをテーマとする長期プロジェクトに貢献しているからです。

常に、ビレッジ内では数多くの計画が同時進行しています(内容、規模により各委員会が存在します)。現在進行中な大きなものは、バイオ・ダイナミックなコンポスト作り、食糧をビレッジ内で十分生産すること。今後も、パーマカルチャー大国オーストラリア中のローカルな知識が集まり、海を超えて知識と経験を集積し、そしてグローバルに拡散させていくことを予測させます。

なるほど、グローバルでローカルなエコ・ビレッジ。住んで1ヶ月で、少しその姿が見えようとしています。
(エコ・ビレッジを出れば、ヨーロッパ系オーストラリア人ばかり住んでいるので、多人種コミュニティはさらに目立ちます!)

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ちなみに、住民はここは「タウン(街)」と呼びます。「ビレッジ(村)」というには小さすぎるからというのがその理由でしょう。
なんせ広大なオーストラリア。何かしら問題が発生すると、解決するまで相当な時間がかかります。オージータイムというのかしら・・・。ということで、街で解決できてしまうと最速かつ経済的。

例えば、ソーラーパネルの調子が悪いと、近所にいる専門家がまず検証してくれます。大会社のカスタマーセンターに電話をして、2ヶ月待ちの検査予約する必要がありません。
プロバイダーや電話線は、徒歩圏内の「通信センター」に集積されていますから、電話会社を呼ぶ前に多くのトラブルが「ご近所IT」によって解決されます。
お隣さんは、ホメオパシーのスペシャリスト。定年までは前世療法やエネルギー・セラピストをしていた彼女は、市販薬を使わない私たちにとって「メディスン・レディ(治癒者)」のような存在です。
定年退職した頼れる男性軍は「便利屋さん」で、簡単なリフォーム、配線や配管の修理などなんでも請け負ってくれます。声を出せばなんでも差し出されるようなぐあい。
子どもたちは、時間のあるおばあちゃんや先生たちが面倒を見て、大人の難しい疑問には、教授や学者が登場します。アドビの家を建設する大工さんもここに住み、売買担当する不動産屋さんまでもが住んでいます。なんという大きな「街」でしょう!!

毎日どこかで、ヨガ、陶芸、ピラティス、編み物、PC・スマホ教室、コーラス、ドキュメンタリー上映会、石釜ピザディナー、などが開かれています。シングルの高齢者の方も多くいますが、車に乗る必要がなく、歩いていける場所に健やかな明るいサークルが提供されています。

土地特有の気候、太陽の位置、空間、人と自然の健康状態、共同体を意識した暮らし。しかし見えないものが好きなだけで住んでいるのではないのが、一昔前のヒッピー村とは異なるところ。ここには法的に有効な契約書と誓約書が存在し、規約を守ることに同意した者が、責任を持って住まっています。(なんせ弁護士も住んでいるのですから!)


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