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4.選ばれし勇者のリトリート [ニューメキシコ州リトリート 2012]

選ばれし勇者とは、自分の人生の意味を知って、内にある情熱をしっかりと感じ、または取り戻し、愛と幸せを感じて生きることを決意した者です。もう、自分の人生の犠牲者にならない。もう、誰も責めない。本気で自分の人生を生きると決意した者たち。誰だって参加できるのです、決意さえすれば。

*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*

オソ・ビスタに宿泊するだけで、癒されていることを実感する毎日。精霊の棲む家だろうことは、滞在する誰もが感じてるはず。参加者はここを拠点に、毎日さまざまなアクティビティに参加します。

和道のアクティビティは「楽しい」という言葉では全く物足りないものばかり。生きることについての本質を知りたいという目的を持った人が集うリトリートなので、時空を超越したスピードで様々な癒しや気付きがおこっていきます。意識の変化も、まるで複数の人生をまたいで起こる感覚・・・。

まずはオープニングセレモニー。ミュージシャンでもあるポール氏がドラムを使って祈祷を捧げます。
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オソ・ビスタからの全景です。
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写真の左下、ブラウンの建物がナバホ族の伝統で作られたホーガン。オソ・ビスタの所有者、アーティストであり、美術の教師、間違いなく多くの学生たちのメンターであるマーガレットが、伝統に則って2000年に建てたものです。

ホーガンの前で、和道気功を実践します
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とてもシンプルで、大地の力と、天の力を、己の心に通して、エネルギーを高める気功です。ポール氏が長年の経験をもとに、短時間で誰でもやりやすく開発したもので、気・エネルギー・チャクラを整えることにより、人生そのものが豊かに幸せになっていきます。(←ホンキで豊かになるのか?と思ったら、和道コースを取得中の方に実際に聞いてみて♪)

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私もここ数年は毎日この気功を行っています。ポール氏自身、F1スピードで多忙な生活をおくっているため、この気功は短時間で効率よく気が整うようデザインされています。
シンプルですぐにできる和道の呼吸法やヨガなど、いろいろ出てくるのですが、、、ここでは割愛します!


かつてアナサジが住んでいた裏山を散策に出かけます。単なるウォーキングではなく、訪問者として聖なる大地に感謝するための祈りをささげる行為でもあります。
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もちろん、和道で学ぶ浄化の瞑想(クリーニング・メディテーション)、そしてハートの瞑想(ハート・メディテーション)も行います。
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ここに参加する方は、少なくとも和道ベーシックコースを受けることが条件となっています。このリトリートで得られる恩恵を最大限にるために、敢えてそのように構成されています。


喉が渇くとチャイタイム。インド出身のポール氏自身が、本物のチャイをふるまいます。
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私が初めて師匠のチャイをオハイオの自宅で頂いた時、「直感」とは何か、そして直感を磨く方法も伝授していただきました。とても豊かで濃い時間が流れます。


2010年にワークショップで、ネイティブアメリカンのメディスンホイールの講義をしてくれた、レイトン・クーガー氏が所有する、野生オオカミのサンクチュアリにも訪れました。半狼半人の不思議な魅力のレイトンです。
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私は彼のスピーチを 『レイトン劇場』 と呼んでいます。動物とコミュニケーションができる情熱的な彼の話が尽きることはありません。彼の話に、宇宙の叡智を感じることでしょう。

その後、野生オオカミと触れ合います。野生のオオカミは、人間に言葉でコミュニケーションするのではない。目を通して私たちに叡智を教えてくれる...2010年の参加時には、レイトンがそう教えてくれました。現在は州の法律が変わり、2012年のリトリートではもうケージの中に入れませんでした。その代わり、野生オオカミを代表して、全米に狼保護の活動に出掛けるフラーリー君が出てきてくれました。
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なんと愛おしい・・・


時には訪問者も訪れます。
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一番右側の女性は、イタリア人で作家のフランチェスカ。彼女は馬使いで、若い頃にホピ族と、ホピの馬たちと共に全米を馬で旅しました。それから数十年。彼女はネイティブアメリカンの女性としての名を受け、現在はナバホの土地で人生の大半を過ごしています。左側の男性は、パートナーのウンベルト。彼は詩人です。二人はこの土地を拠点に、世界を旅する素敵なカップル。


一日かけてエルモロ国立公園をハイキング。
このそびえたつ巨大な岩を、4時間ほどかけて登っていきます。
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各所に、それぞれの岩とそしてここに住む動物や植物についての案内があります。遠い昔、といっても今と風景は変わらないのでしょうが、このモニュメントを目指して旅をした人たちが、たくさんの傷やメモをこの巨大岩に残して行きました。
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ある旅人、Stewart の名前も刻まれていました。本人の頭の少し上くらいに文字があります・・・
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一匹の美しい色のリザードが、私とスチュアートをじっと見て佇んでいます。
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ポール氏が、私たちのトーテムアニマル(守護動物)がリザードであり、自然界からリザードが運んでくるメッセージを教えてくれました。「存在するすべてのことはコミュニケーションしている(=すべての物ごとはつながっている)」というネイティブアメリカンの言い伝えを、いつも大切なメッセージとともに伝えてくれます。リザードは、私たちの結婚式にも参列してくれました。


アクティブ陣は、遊びながらどんどん山頂へ。
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カエルの石とキスをしたり、女性陣はゆっくりと登ります。
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途中には、アナサジがかつて住んでいた住居跡でお祈りをしました。私と志野さんは、この地に滞在した初めての夜明けにアナサジのドラムの音を聴いていたので、あの音はここから聴こえてきたのだと改めて感じました。
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頂上に着いた時は、360度拡がるパノラマ風景に大感動です。それぞれが、それぞれの想いで自分を解放します!


巨大な石を背中で感じる私
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瞑想するリサ
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達成感でいっぱいの志野さん※
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※リトリートの主宰者ポール氏の奥さま。2012年ニューメキシコでのリトリートを、No.1~No.5までのブログにか書かれています。こちらもどうぞ!


宇宙に向かってヨガをするマヌー
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天を仰ぐサナさん
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最後は、参加者全員で記念写真!
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2012年のリトリートに集ったメンバーは、みんなそれぞれの人生の勇者です!


ハイキングの後は、「オーガニック」「自然食」という言葉さえ軽く感じられてしまうような、愛と祈りとエネルギーに満ちたソウルフードが待っています。自然界によって育てられ、自然から得られた食材、そして4本足の動物さんたちのエネルギーもいただきます。
食を考える。これも大切なテーマです。自然の恩恵が、感謝と愛をもって人に食される時、私たちの体内でエネルギーとなるのだと思います。

自然界からの命を、祈りとともに頂戴し、愛で調理し、そして祈りを捧げて頂く。動物の生命に、母なる自然に、ナバホの言葉で祈祷を捧げるナバホの勇者、アイラです。
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男前すぎて毎回、会うたびに腰がくだけそうです。それもそのはず、彼はドイツで、プロのフットボール選手として活躍し、ナバホの大スターとなったのです。侍のように物静かで、物音立てずに行動し、無駄なことは口にしません。私たちが瞑想をしている真横で、物音立てずに15名の夕飯を準備した彼に、男女問わず誰もが羨望のまなざしを向けました。現在、彼はこのナバホの土地に戻り、レストランを経営して、ナバホの救世主として活躍しています。彼の作る、ネイティブアメリカンの伝統のアクセサリ(シルバーやターコイズ、赤サンゴを使ったアクセサリ)はほんとうに見事です。セレモニー用の素晴らしく大きな装飾品をつけさせてもらいましたが、その放つエネルギーといったら!!石そのものが、持つ人を選ぶ。本物です。


ある時は、フランチェスカが住む広大な土地にある、果てしない地の名もない岩の上で、自分と繋がる瞑想(Guided Meditation)を行いました。
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旅先は自分の内。答えはすべて、すでに内にある。それを知りに、ここまできたように感じます。


またある夜には、オソ・ビスタの中庭で、神聖な火を焚いて話していると、ナバホの男性がレイトンとともに現れ、この地に昔から言い伝えられている神話、しかし今も実際に起こっている摩訶不思議なお話をたくさんしてくれました。地元のお祭り、そしてロデオにも出掛けます。

そして深夜2時。リトリート中にお誕生日を迎えた雄太さんの、サプライズなバースデーパーティがスタート!!
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誕生日を祝われて楽しくない人なんていません。ポール氏と志野さんが、事前に用意しておいた巨大なバースデーケーキを囲んで、全員でお祝いです!


リトリートは、企画した予定を実行することが目的ではなく、心の声を聴いてそれぞれが愛を実践していきます。毎時、毎秒が大切で、私たちの存在そのものが大切なんだと、感じずにはおれません。ここだけでなく、自分が生きる場所で、毎時、毎秒がもう二度とやってこない大切な瞬間。

参加者それぞれのタイミングで浄化がはじまり、その過程で大きな癒しと理解を得ます。自分の中で長年わだかまっていた些細なことや、無視し続けてきたことが、実は人生の足止めをさせていた大きな枷だったことに気づいたり。真の自分の存在に気づき、そして浄化の涙が流れ、台風のように身心体を駆け抜けていくエネルギーが去った時、なにかついていたものがさっぱりと落ちています。その後、目の色、強さ、顔つき、オーラ、すべてが違います。これこそが真のリトリート。

リトリートが始まった時、私たちは一体何が起こるかわかりません。しかし、始まった時には、あるがままに、なるべき状態でこのリトリートが成功に終わることが、自然と私たちにはわかっています。



さて、次のブログが最後のブログ。このリトリート最大のサプライズイベントです!
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3.メディアに出ない、本気のパワースポット [ニューメキシコ州リトリート 2012]

いきなり【3.…】ってなんなんだ!って思ってる方、原因は以下をご参照ください←読んでねってこと♡



このブログを読んでいる方はもうご存知かと思いますが、私は、2010年2012年、和道(わどう)主催のニューメキシコ州のネイティブアメリカン居留区で開催された、「Access your full circle of Power(あなた自身の最大限のパワーにアクセスする旅)」というリトリートに参加しました。

選ばれし方だけが参加し、その人が経験すべきことを経験するようになっています。ですから、旅程があったとしても、参加した人たち全員が同じ「旅程」を過ごしません。そんなリトリートです。

本気のパワースポットには、お土産物やさんもなければ、写真だけで残る思い出を残しません。このリトリートは、事前に「自分に向きあう」といった人生の本質に迫ることが課題に出ており(これこそが和道のコースそのものです)、これをせずしてこの土地へは入れませんし、例え面白半分でこの土地に入ったとしても、自分自身を困惑させるだけ。全細胞が混乱してしまうだけです。
それは、地下深くにクリスタルが眠っている地質や、他の地理的な特質もあるかもしれませんが、それだけではなく、ネイティブアメリカンの部族たちが命をかけて守ってきた魂の聖地であり、母なる大地のエネルギーが剥き出しであるからこそだと思います。その剥き出しのエネルギーは、木々やその根も歪ませてしまうほどのパワー。

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この大地と、大自然と、宇宙とつながりながら、大地に地に足付けて生きる方法を、気功、瞑想、NLP、ビジネスコンサル含めて身体と心と魂すべてで学ぶわけですから、それは本当に濃いリトリートです。
写真に写っているのは、昨年のリトリートに東京から参加されたヨーガセラピストのサナさん。彼女の持つ身体のしなやかさのような、心のしなやかさが必要なリトリートです。変革する準備のある人だけが来るようになっていて、また参加した人は、参加前と同じ人生を歩けません。豊かで幸せな人生を歩く決意をした人だけがいく土地、気、エネルギーに満たされたところですね。


実は先日、次回のワークショップ参加を検討されている方から、どのようなものだったか?と尋ねられました。参加することになりましたら、主催者ポールさんと志野さんから詳細な連絡がきますから、今は何の心配も不要です。すべてスムーズにいくようになっています[ぴかぴか(新しい)]

で、その方の言葉に思い立って、昨年2012年リトリートの【2.太古の民族「アナサジ」】の続きを書くことにしました。全5本書くつもりが、今まだ2本・・・。今日はその続きなので【3.・・・】作目(今さら)です。


さて、2012年に滞在した場所は、オソ・ビスタでした。ニューメキシコ州の歴史、ナバホ族や、ズニ族、その前に住んでいたアナサジについても、シリーズ2に書いた通りです。

参加時の天候は、温かい→暑いくらいでした。毎年、天候は変わりますが、概ね湿気が少なくドライですので、例え土ぼこりが舞ったとしても、さらっと払えば落ちるような感じです。
年間の9ヶ月が冬であるこの土地(高地)は、この3ヶ月ほどの春から夏の時期を祝福し、謳歌しているように感じます。色とりどり草花が、カーペットを敷いたように咲いていました。

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可憐な花たち。
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ニューメキシコ州らしいサボテンも。
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私と志野さんが、初日の「アナサジからの洗礼」を受けた後、リトリートに参加する全員が揃う前に、私たちはサンタフェを観光しました。「憧れのサンタフェ!」と思っている方も多いと思いますが、私にとっては世代的に「宮沢リエさんのサンタフェ」であったため、ボーナス的な観光となりました。実は、私とスチュアートは、この、「二人の持続的な幸せと繁栄の為に参加するリトリート」を、新婚旅行と位置付けていました[黒ハート]

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翌日は、リトリートのオープニングセレモニーが開かれる前に、Ramah(レイマ)という町で腹ごしらえ。食べないことには始まりません!

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行く場所、集う仲間、食べる行為。発する言葉、思考する内容、何気なくでるジェスチャー。。。仕事、趣味、家族、パートナー、恋愛、すべての人間関係。。。これらは全てつながっています。どこで?あなたの内面で。これらは、すべてあなたの根底にある、何かしらの原因から発せられます。別に悪いことではありません、単に因果応報の法則でそうなっています。それをただ「意識する」だけで、世界の見方が変わります。そう、それを毎日の連続で体感していくのも、このリトリートの素晴らしい恩恵です。

私の場合は、スチュアートに対して何気なく使っている「言葉遣い」によって、私が彼をコントロールしていることに気づかされました。ポール氏から、即座に指摘。私は、このリトリートで彼に対しての言葉づかいを完全に変えました。小さな諍いの原因である「私の言葉遣い」が解消されたことで、私も話しやすくなりました。単に、因がなくなったから、応がなくなったのですね。カルマの法則についても、もちろん学びます。

リトリートでは、楽しむことも、真剣に向き合うことも、仲間たちと一緒に行います。行わされるのではありません、自然とそうしたい仲間が集まるのです。お互いに心を開いて、さまざまなことについて本気の言葉を交わします。自分を隠す必要がなく、自分を恐れなく出していきます。これが、お互いの魂の理解をどんどん高めあっていくことにつながります。一緒に参加した仲間は、一生のおつきあいに発展する大切な仲間。趣味だけではなく、仕事も、ライフワークも、お互いを全体で高めあっていく仲間です。

次のブログで書くような様々なイベントを通して、自身の内側でつながったもの、そして、隣にいるあなたの内側でつながったものが、最後に目に見えないけれど確実にがっちりとつながっていく。ここで生まれる参加者の輪は、「私」、「あなた」、それらすべてを、慈しみ、愛し、包み込み、許す 「心」 でつながっています。それぞれが、己の人生にしっかりと反映できることであり、ここで変化したら二度と過去の同じ場所には戻れない、そんなすばらしいリトリートであることは間違いありません。

それぞれの「私」の人生に内在する、大きな課題。全員、違う課題を持っています。それに向き合うのがリトリートです。私 が『魔法使い または 錬金術師』 と呼ぶポール氏が開催するリトリートでは、その準備ができている人全員に、それぞれの欲しい答えが手に入るように進行されていきます。


・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜


私が、和道で得たことは、
『世界の平和は、私たちそれぞれが自分自身を愛すことから始まる。』
この、シンプルだけど大切な行為です。

子どものころから世界に平和の実現を夢見て、開発途上国の支援につながる仕事を経て、夢の国際機関で仕事をしたものの、私は「幸せ」の本質を探し当てることはありませんでした。それどころか、そこには落胆さへありました。なぜなら、私は自分の心の平安を得ずして、他の平安を求めていたからです。自分の人生に向き合う勇気や強さがなく、それに向き合う準備がなかったからでしょう。

これらの仕事や経験を通して、私は和道に出会い、ポール氏という力強い癒し手に癒され、心に根差した悲しみと苦しみを真の意味で昇華させました。すべては間違いなくつながっています。そして、私はここでようやく「幸せの本質」を見つけたと思っています。

心が痛むような喧嘩を家庭からなくしたいなら、終わらない近所の争いをなくしたいなら、宗教や民族間の紛争をなくしたいならば、戦争のない平和な世界を実現したいのであれば、まずは自分から始めることです。自分の理解なくして、人への理解も、共感する想いも、国際理解もありません。自分を知らずして、心に平安が在らずして、心にも世界にも、どこにも平安は訪れません。それが、私のリトリートから得たすばらしい答えです。



続きはこちら、
【4. 選ばれし勇者のリトリート】


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2. 太古の民族「アナサジ」 [ニューメキシコ州リトリート 2012]

どうしてオーストラリア人の旦那さんとニューメキシコ州に行くの、どうして現地で結婚式をしてきたのか、とよく訊かれます。私も不思議です。(笑)が、天からそのように運命づけられていとしか言いようがありません。

      ~~~~~~~

以前、ネイティブ・アメリカンに対して持っていた知識は、「彼らは現代人が忘れた叡智を持っているらしい」くらい。小さい頃に読んだ本、「リトル・トリー」をもう一度読んだり、その歴史を調べることに凝った時代がありました。ご存知のように、アメリカ大陸のネイティブ・アメリカンは、ベーリング海峡がアジアと陸続きだった時代に歩いて渡った「モンゴロイド」だと言われています。確かに、ネイティブ・アメリカンとアジア人の顔は似ているし、創世神話に類似点が多々あるのもうなずけます。

そして、ベーリング海峡を渡った人々の一部はアラスカに留まり、その他は南下したそうです。これが北米のネイティブ・アメリカンで、その頃、部族数は500以上も存在したのだそうです。1492年のアメリカ大陸「発見」後から、現代史におけるアメリカ政府によるネイティブアメリカンへの「対応」は、ご存じのとおりです。現在は、ナバホ族、スー族、モヒカン族など約250万人が、ニューヨーク(マンハッタン)、カリフォルニア州、オクラホマ州の「居留区」に住んでいるそうです。私たちがよく知るアリゾナ州やワシントン州、ニューメキシコ州より、都会で暮らす方が多いようです。

そうして様々な情報を得るうち、ネイティブ・アメリカンの存在は、魂の本質に問いかけてくるように感じ、実際に行きたい想いが強くなりました。

思えば、昔から興味のある、ポリネシア、メラネシア、マイクロネシアの民族。彼らも土着のネイティブ部族です。彼らの歴史や生活習慣も、ネイティブ・アメリカンと似ています。そして日本の神道も、ヒンドゥーの世界も、上座部仏教も・・・。これらの漠然とした知識の広がりは、次に出会う神話学者、ジョーゼフ・キャンベル氏の本によって根源でつながります。すべては壮大なメタファー(比喩)であるという説ですっかり腑に落ち、探求の旅を終えたとたん、自分自身がニューメキシコ州に滞在し、ヒーラーやメディスンマンと濃い日を過ごすことになりました。

先月にニューメキシコ州で開催されたリトリートへは、私は早い段階で参加を決めていました。そして、スチュアートにも参加をするように半ば強引に心の準備をしてもらっていました。もちろん嫌ならば行かないでしょうが、本人も何か惹かれるようなことがあると言って、二人で参加することとなりました。

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さて、タイトルの「アナサジ」。聞いてすぐがわかる人は、先住民やネイティブアメリカンの歴史に精通していらっしゃるのでしょう。私は今回、初めて知りました。

アナサジ*(注)は、ネイティブアメリカンの部族がアラスカから南下してくる前に住んでいた太古の民族です。今回滞在した地域は、ナバホ、ズニ、アカマ族に四方を囲まれたエリアでしたが、彼らはアナサジの聖なる地を「侵略」したわけではないことを、マーガレットのガイドの元、実際に土地を歩いてわかりました。今も、その多くの遺跡がそのままの形で残されています。

リトリートの開始日前に、Oso Vistaに到着していた私たちは、一日目をアナサジ族への感謝で過ごしました。その晩は、意識的にはゆったり落ち着いていたものの、潜在意識で興奮していたのか、私は眠ることができずに、夜中に家の中を徘徊していました。そして、何かが存在していることを感じました、もちろん見えません。私は、自分自身を守る祈りを唱えて、部屋に戻って瞑想をしました。


「私の家族、そして祖先の皆さま

私をこの地に歓迎して下さるのなら、どうぞ歓迎してください。

私とスチュアートがこの場で結婚するのであれば、どうぞ祝福して下さい。

この地に呼ばれたことに感謝いたします。」



瞑想が終わって、眠れないまま朝の光が地平線から見えようとする時、ドラムの音が聞こえてきました。はっきりと、大きく、リズムを持って。夜が明けるのを待って、ポール師匠がドラムを叩きはじめたのだろうな、と安心してそのまま眠りにつきました。

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みんなより遅れて起きた朝。キッチンで、志野さんがドラムの音を聴いたことをみんなに話しています。しかし聴いた人は誰もいません。私も加勢して言いました。「早朝からドラム叩くなんて、ポールさんらしいね」と。すると、ポールさんが現れ、「ドラムなんか叩いてない」と一言。志野さんと私は茫然としてしまいました・・・。

そこへ、この家のオーナーのマーガレットがやってきました。ドラムの音について伝えると、微笑んで説明してくれました。「この土地には、夜明けとともにアナサジがドラムをたたくという説話があるのよ。今も、たまに聴く人はいるわよ。」つまり、志野さんと私は、一日目の晩にアナサジからの洗礼を受けたのでした。また、私が祈ったことも伝えると、志野さんとマーガレットは「だからね!」と、笑顔で答えました。

【この家の主、マーガレット。2人の息子さんはすでに成人されています】
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ちなみに、このことをスチュアートに話すと、彼もなんだか知ってたようなそぶりです。実は、彼がグアテマラのピラミッドでヨガ瞑想修行をしていた頃(今生の話です)、前世のビジョンを見た際に、彼の祖父がナバホ族のメディスンマンだったことを初めて明かしました・・・。

    ~~~~~~~~

スチュアートと私が導かれてこの場へ来たことは、カルマに基づく運命だと感じます。私たちは、その壮大なるプランの一員であることを認識したように感じます。運命に翻弄されることなく、この運命を受け止め、この土地がくれるメッセージの意味を知った上で、今すべきことを今すべき場所で、愛を持って生きていこうと、改めて心に決めました。


【エルモロ国定公園の岩の上 アナサジがドラムを叩くといわれる場所で祈るわれわれ一行】
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*注)アナサジとは、ナバホ語で「昔の人」という意味で、ナバホ族のご先祖なのかと勘違いしますが、実はホピ族のご先祖なのだそうです。


続きはこちら...
【3. メディアに出ない本気のパワースポット】

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1. ニューメキシコ州へ還る旅@Oso Vista Ranch(オソ・ビスタ) [ニューメキシコ州リトリート 2012]

序章はこちら『ネイティブアメリカンの聖地でリトリート』



9月に開催された、アメリカ、ニューメキシコ州でのリトリートから帰国して、3週間が経ちました。あまりにも濃い時間を過ごしたわりには、二度目ということでアングラウンディング(地に足つかない)な状態がなかったため、すっかり落ち着いて暮らしていました。

ただひとつリトリート前と明らかに違うことは、考え方とライフスタイルがすでにまた良い方向へ大きく動いていることでしょうか[ぴかぴか(新しい)]

では、リトリートが開催された場所をご説明しましょう。
(詳細は、ひとつ前のブログ記事をご参照ください)

今回も、2年前と同様にニューメキシコ州で開催されました。日本からは、ロスやダラスなどを経由して、ニューメキシコ州のアルバカーキまで15時間ほどかかります。都市部の空港とは雰囲気が全く変わり、アルバカーキ空港にはiPhoneに夢中になるビジネスマンはほとんどいません。どちらかというと、西部劇に出てきそうな、ウェスタンハットをかぶったおしゃれな地元の人々を多くみかけます。

ここから、皆さんもご存じのサンタフェまでは北へ1時間30分ほどのドライブ。リトリートが開催された地は、西の方角へ3時間ほど車で走ったところにあります。ナバホやズニ、アカマインディアンの聖地を通り、スカイシティ(標高2314mの岩の上に建つ町)を横目に、エル・モロ国定公園やエル・マルパイス国定公園(溶岩の荒地)を抜けてドライブは続きます。ここはヴォルテックスのへそ。この地に立てば、地面から、空から、木や空気から、ごうごうとエネルギーが放出されているのを感じます。近くに地下洞窟が眠っているというのも頷けます。

古代のネイティブアメリカンの住居、2年前と同じ角度で撮ってみました。
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2年前のリトリートでは、野生オオカミ保護区の中にあるキャビンに滞在しましたが、今回は「Oso Vista(オソ・ビスタ)」という、ある女性が所有する邸宅に滞在しました。この邸宅は、彼女の自宅でもあるのですが、ちょうど私たちのリトリートが来る前に「今後は、自宅をナバホの智恵を学びにくる人たちのための宿泊施設=リトリートセンターにしよう」と決めたそうです。そう、まるで私たちのために彼女がこの場を開放してくれたかのような[ぴかぴか(新しい)]

リトリート参加者は、アメリカ・カナダ・日本(主人のスチュアートはオーストラリア人)から集った計12人。参加登録したメンバーのうち、数人は不調などの理由で実際に参加することができませんでした。そして最終的に揃ったのが、選ばれし者12人。

最初に現地入りしたのは、ポール・志野夫妻。次に到着した私とスチュアート。その後、日本から2名の参加者が到着。そして、カナダとアメリカ本土からメンバーが続々とOso Vistaに集まります。参加者は、2百万ドルビジネスのオーナー、その奥さまはヒーラー兼セラピスト。企業の省エネ対策の専門家と、その奥様はパブリックスピーカーのトレーナー。一流ブランディングのプロフェッショナル、ヨガインストラクターに、某大手企業のエンジニア・・・等、ユニークな面々が集まりました。ほぼ初対面のこのメンバーですが、この時はまだ誰も、このリトリートの真のパワーを知りません・・・。


さて、参加者12名のうち、夫婦での参加は私たちを入れて4組でしたが、それぞれにぴったりの部屋が準備されました。そして、私とスチュアートは、ポール・志野夫妻の「上」にある部屋に滞在しました。そこは、あまりに可愛くて、初めて見た時に「ホビットさんのお部屋」(ロード・オブ・ザ・リングから)と呼んでから、最終日まで大切に過ごしました[るんるん]

家の一番奥にある小さな扉を抜けると、
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マスターベッドルーム。
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サイドの壁の、ナバホの装飾をみながら階段を登っていくと・・・
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可愛い「ホビットさんのお部屋」。
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窓からの景色。夜は、満点の星を見上げて眠ります・・・
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さて、邸宅所有者の女性の名はマーガレット。いつもお洒落な服装に、モカシンの靴。さらさらのストレートでブロンドヘア。話し方に知性がにじみ出る女性です。生まれはニューヨーク州で、美術を専攻していた大学生の頃、学びの一環でニューメキシコ州を訪れたのだそうです。彼女も、ただ「来て・帰った」だけはありませんでした。この地に来る人は誰もが「理由があって呼ばれる」ようですが、彼女も同様、滞在中に何か強烈に惹かれるものがあったのだそうです。

移住を決めてニューメキシコ州で美術の教育関係の仕事に就き、結婚して二人の息子を育て、一時は近隣の州に移住したものの、息子たちが成人したことを機にこの邸宅へ戻ってきました。戻ってきてから、彼女は「この土地で自分には一体何ができるのか」と、悩み、そしてある人に尋ねたのだそうです。すると、その方は言われたそうです。
「マーガレット、土地には聞いたのかな?」

彼女は、最も大切な「土地」には聴いていませんでした。そして、瞑想を続けていたある日、ビジョンで彼女が『ホーガン』を建てることを知ったそうです。ホーガンは、ネイティブアメリカンにとっての神殿のような存在で、中央に「ポータル」(この世と地下世界を結ぶ神聖な地点)という一点があり、この点を中心にし設計され、建設されます。(このポータルをつなぐ役目を担っているのが、ネイティブアメリカンのメディスンマン)


【Oso Vistaから数メートルの距離に実際に建てられたホーガン】
オソ・ビスタ Oso Vista


ビジョンで得た具体的な方角、女性性のホーガン(男性性のホーガンもあります)を知った上で、彼女はこの地の山から特定の木々を探しだし、山に許しを得て伐採し、伝統的な方法でホーガンを作りました。それから、年に数回、ネイティブアメリカンの智恵を学ぶためのキャンプや、祀りごとに使われています。神聖な土地への愛と敬意が表れた、2000年に生まれた伝統のホーガンです。


実は、私とスチュアートは最終日にこのホーガンで結婚式を挙げることとなるのですが、結婚式をすることは私たちの計画にありませんでした。お寺で生まれ育った私にとっては、誓いを立てるならばそれはお釈迦様に対して心で誓うもので、イベントのような儀式にする気持ちはありませんでした。
しかし、宗派や思想を超えて信仰をもつ今、お釈迦様だけでなくあらゆる先導者の説く力強い法、そして彼らが目指した先にある場所が、「今」ここにある「生命」であり、「自然」であり、「地球」であり、それを理解する私たち一人一人の「心」と感じる今、大自然で行うのが私の中での理想でした。スチュアートも同じです。

私たちの唯一の希望は、アメリカに飛ぶこの貴重な機会を活かして、司祭でもあるポール師匠の元で真の誓いを立てることでした。もし可能であればニューメキシコ州で、しかし他に参加者の邪魔になるのであればオハイオ州でも・・・と、出発前日に遠慮気味にポール師匠には伝えたものの、他には希望は特にありませんでした。

そして、Oso Vistaに到着したその日の夕方、マーガレットと初めて会い、ポール師匠、志野さん、私たちで話していた時、マーガレットから「このホーガンで結婚式をして欲しい」と提案された時には、言葉で言い尽くせないほどの感謝と愛で満たされました。
そして、事前に全てを計画してくれていたポール師匠と志野さん、そして参列した大切なファミリーに心から感謝しています。この日に感じた「感謝」と「愛」と「コミットメント」を、生涯忘れることはありません。


DSCF5754.JPG



続きはこちら...
『2.太古の民族アナサジ』

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0. ネイティブアメリカンの聖地でリトリート開催 [ニューメキシコ州リトリート 2012]

お待たせしました!!
待たせすぎ


2012年9月、「魅惑の州ニューメキシコ」にてポール・志野デスーザ夫妻によるリトリートが2年振りに行われます!

Osovista.jpg

テーマは、Access Your Full Circle of Power!

思わずチャクラが熱くなるタイトル[どんっ(衝撃)]

2010年は、コアメンバーが集った内容の濃いリトリートとなりましたが、今年は世界中から参加者が集います。様々な国籍、文化、業種から、異なるステイタスの方が集結し、それぞれが持つパーソナルパワーに触れる時間となります。改めて自身の存在に力強く気づき、本来の魂に強く触れることができるでしょう!


とにかく早く日本語で内容を知りたい方は、すぐさまこちら→志野デスーザ師ブログ


そもそも、リトリートとは何かという質問を受けます。では、何でないかを先にお伝えします。
単なる旅ではありません。日常逃避のリゾート旅でもありません、今を忘れるための一瞬のお休みでもありません。それはそれで楽しいのですが、リトリートの場合は目的がちょっと異なります。

参加者それぞれが、自分とじっくりと向き合う時であり、忘れてしまっているならばまずは自身を取り戻す時であります。そして、自分の心も体も、周りの環境も含めて、全体でより幸せに生きようと決心するところから始まる、一瞬で終わらない持続可能な旅とも言えるでしょう。

参加する目的を捉え、何を学び、得るのか、そのような心構えも自然とできてきます。リトリートは、あいにくみどり色のカウンターで発券できる種類のチケットではありません。その準備ができた人に、確実に参加の通知が・・・こうしてブログを読んだりして・・・届くのだと思います。それはまるで「天からの招待状」。

では、内容です。
たとえば、、、ヨガリトリートってよくありますね。ヨガを学び、すなわち生きることを学ぶ大切な場・・・先人の叡智を知り、物事の捉え方を学び、身体と心を知り、呼吸法を行い、同じ志を持つ人たちとのつながりを広げる。素晴らしい機会です。

Wha-Dhoリトリートには、そこを網羅した上に、東洋思想、タオ、ネイティブアメリカン、ビジネスで成功する智恵や方法論が在ります。だけど、その目的は学ぶことではありません!
じゃぁ何をするんだと思われる方は、みどり色へどうぞ。今、詳細にあなただけの心の行程をお伝えできないのがリトリートアドベンチャーでございます。
それぞれの「今」に現実的に応用でき、そして人間共通にある「本質の何か」を(うすうすと、またはしっかりと)感じ取って、それを日常に持ち帰ることが目的です。


今回のリトリートには、ポール師匠のもとで同じく学んでいるオーストラリア人・・・といっても、既にダンナさんですが[黒ハート]、彼も参加します。思えば、前回参加した際、私は独身でした・・・。リトリートを一瞬のものに終わらせるのではなく、日々自分を見つめ、自分に戻り、そして仕事に燃え(!)精進する日々を重ねた結果、今回は新婚夫婦として参加することになりました。

リトリートを経ると、「人生って、そうそう、こんな風に楽しいんだよね」って思える[るんるん]
ろくに歩けなかった昔を思えば今の人生なんて楽しいんだ!


このリトリート、8月現在で参加者の最終調整を行っているようです!
間際なため参加条件は若干変わるようですが、ご興味のある方はまずご一報ください[ぴかぴか(新しい)]


Wha-Dho リトリートワークショップ in 魅惑の大地・ニューメキシコ

■ テーマ 「Access Your Full Circle of Power!」

■ 主催者: ポール・デスーザ、志野デスーザ

■ 開催日: 2012年9月19日~23日(アメリカ時間)  

■ 宿泊先:Oso Vista Ranch


さらに詳細については志野デスーザ師ブログを、ご参照ください。


また、宿泊場所であるOso Vista Ranchのホームツアーはこちらからご覧いただけます。




あと、ネイティブ・アメリカンであり、野生オオカミの聖地を統括するレイトン・クーガー・氏=愛称ウルフダディにも会えますよ!
Book_Cover.jpg


2012年のニューメキシコ州リトリート、続きはこちら・・・
『1. ニューメキシコへ還る旅@Oso Vista Ranch(オソ・ビスタ)』


2年前のリトリート記事(長編)はこちらへどうぞ[ぴかぴか(新しい)]



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