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【ヒーラーズ・マーケットで超多様性】EVNews No.6 [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

突然ですが、私の旦那さん スチュアートはボディセラピストをしています。
日本で整体、タイでタイマッサージ、中国でカッピング、各国で多様な・・・(以下省略!)その後、オーストラリアでリメディアル・マッサージの学校を修了しました。内なる自己発見の旅としては、世界中をバックパックで旅した後、グアテマラの奥地で瞑想修行を何度も行いました。
アデレードのとあるデパートの紳士服売り場でトップセールスマンになった後、日本の語学学校GABAにて超厳しい研修を受けて目黒区で人気の先生になりまして。今年アデレードに戻って天職のマッサージを続けつつ、地球人としてがんばって生きている旦那さんです。

↓どっちかというと宇宙が恋しい?
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「え、なに?」


そんな旦那さんからたまに、お得意の "Myofascial Release" - 筋肉内部の深い部分(筋膜)を開放させる施術(日本語では、マイオファーシャル・リリースが適当でしょうか)- を受けています。深い部分の疲れがとれるので、常に疲労もちだった私@東京のような人には「めっちゃ寝た~!」という効果があり、心身のストレスが貯まりにくい状態の人には、さらに深いレベルの癒しがもたらされ、またシータ波にいることでビジョンが得られたりもします。


ちなみに東京では、スチュは日本語に自信がなくて誰にも施術しませんでした。ですが、彼のヒーリングエネルギーが内在する【マッサージ台】は、東京青山でヒーラーをされている睦世さんに託していますので、東京近郊にて深いヒーリングに触れたい方はぜひお尋ねください♪


それで、今日はどうして突然 "Myofascial Release" の話をしたかと言いますと。。
週末、《ヒーラーズ・マーケット》に出かけました。オーストラリアでは《ファーマーズ・マーケット》は毎週どこかで開かれますが、同じく《スピリチュアル・マーケット》や《サイキック・フェア》もあちらこちらで開催されています。

スチュも私も、そろそろ(身体が)トリートメントを欲しがっていると感じていて、「何からかな~?」などと話していたらマーケットで出会いました。初老の落ち着いた女性。話をしているうちに、彼女から"Horstmann Technique" というセラピーを受けることになりました。

これもMyofascialの技術に似て、深い深い部分に入っていきます。さらにエネルギーやオーラの領域に入っていくといえるかな。ツボを抑えてかすかな肉体の調整を行うことで、今この瞬間に於いて幸せを阻んでいるであろう要因を、エネルギーレベルでリリースしていきます。意識面では日常の瞑想からもアプローチできますが、このセラピーは「痛みとしてのサイン」が出ている身体の箇所から働きかけていくようです。

まずは、移住後の環境変化で心身が時折イタイ状態になる私が受けることに。施術後、彼女の守護スピリットである少林寺のお坊さんと、彼女のペンダントに彫られた龍が出てきたのだと話してくれました。もちろん、私のことは話してません。大事なのは、本物の癒しがもたらす今ここに在る幸せ。(その後、久しぶりに散歩して二人で食べたクロワッサンが美味しかったよ♡)
数日前にギッコリ腰のようなギッコリ股関節をしていた私ですが、まずは骨盤の動きがかなりスムーズになり、エネルギーがスコーンと通るすっきり感がありました。翌朝は、とにかく胃の不快感が解消。内なる声が私の替わりに発言してくれるレベルになったので、とりあえず庭仕事してお肉を頂きつつ、タオの居場所(天と地の中庸)にとどまるようにしている本日です。


(ここで止めようかと思ったけど、続けることにします。長いブログに慣れて頂けましたかしら?)

☆.+゚'・:*+☆.+゚'・:*+☆.+゚'・:*+☆.+゚'・:*+☆


複数の人からの話で、アデレードは※レイライン上に位置する街、そして地下にはクリスタルが眠っていることを聞きました。また何かの縁でこの地にやってくる人の多くは、「重い感情面の整理」をするために呼び寄せられているとも。結果的にもうここに住んでいるので情報はさらりと聞くとして、とにかくここは善くも悪くも霊的な存在と近い土地と言えましょう。

実際、霊能者やヒーラーも多く、魂と一緒に仕事をしている人がたくさんいます。アーユルヴェーダ、チャネリング、チャクラの浄化、前世療法などは、受けようと思えばすぐに受けられ、そこまで高価でもありません。《ヒーラーズ・マーケット》にも、気軽に立ち寄ったっぽいおばちゃんが、霊能者からいろいろアドバイスを得ていました。子ども達は、カードやゲームで遊びまわっていて、外にあるカフェでは生演奏でダンス。退役軍人のジイちゃんもワンちゃんと一緒にいます。単なる世代のつながりや理解だけじゃなく、それぞれの魂が常識や文化にとらわれずに心地よく共存できる『魂の超多様性』みたいなものを感じます。簡単に言うとfree spirit。みんな自由な魂。

ちなみに、私がこちらで最もお世話になっているお隣さんは、40年前オーストラリアに移住した気品ある英国婦人で、お孫さんもたくさんいるのにとにかく若くて健康。太極拳やヨガで身体を整えつつ、長年瞑想を続けています。彼女は、一昨年までの38年間をオーストラリアの他州で過ごしたそうですが、南オーストラリアほどエネルギーや魂を意識している人が集まっている場所はなかったと話してくれました。

たまたま出会ったストリートミュージシャンとの会話が高尚な魂トークだったりして、それぞれの尊い人生背景を垣間みつつ、同じ道をゆく者としての深い共感を得ます。だからなるほど、みんなが「そこ」に向かって答えを求めているから、自然とヒーリングの技術も多岐にわたるのですね。

住む土地が変われば、文化、気候、環境、言葉、水、空気、ライフスタイル、エネルギーもすべて変わる。新天地へ来ることになったなら、その新しいエネルギーと意識的に調和して生きていくことが必要ですね。私の場合、ガーデニングをしていると、ある時は癒しのエネルギーが体中を突き抜け、ある時は、家族との今生の魂のつながりを感じ、感謝の涙が止まらない時があります。また、ある時は近所の喧噪から瞑想状態に入ることもあります。移住して三ヶ月、まだ船に揺られているような精神状態とはいえ、日本とは異なるエネルギーに包まれていることを実感します。土地から癒されるうちは癒しを受け、今はもう天に委ねつつ、さらにグラウンディングを心がける毎日が続きます。


※レイライン
太古の寺院や遺跡群をつなげた際に見られる直線ラインのこと。その存在には懐疑的な声もあるようですが、地球のエネルギー(地下水脈や磁場)をつなげていることなども研究でわかっているようです。仮説だとしても、レイラインがクロスする場所には魔力が潜むと言われ、このエコ・ビレッジのレイライン・クロス上にある数軒にも逸話があります。それは、また、次回のお話ということで・・・




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【スーパーへ行かなくなる日】EVNews No.5 [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

こちらは、【ファーマーズ・マーケット】EVNews No.4の続きです。


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さてさてオーストラリアでは、スーパーマーケットの大御所はコールズとウールワースで、売られている製品は、日本以上に多くが中国産。地元産や環境に優しい製品の規模はとても小さく、パッケージされたりプロセスされた製品が大量に売られています(当然!)。

東京でオーガニックライフ(←過去記事へ)をしていた時は、善し悪しなく多種多様のニュースが飛び交っていたため、例えば地産地消を考えたり、国際マンモス企業の在り方を考えることがたびたびありました。農業クンを通して、そもそも《ほんものの有機》って何だとか、仕事を通して世代を超えた地球環境にとっての持続可能な生き方とは何だろうとか、思えば常に考える機会があり、都会の暮らしを通じて地球人として「教育」されていました。

この地域はと言えば、有名なワイナリー含めて農家さんが非常に多く、ファーマーズ・マーケットを通して「持続可能な地球と調和ある暮らし」を考える機会は多くあります。エコ・ビレッジが、人間と自然環境どちらにとっても持続可能な社会を考えるグローバル目線の "Think globally, act locally" な人たちの集まりとするならば、エコ・ビレッジ外側の郊外は、世界の外へ出ない閉鎖的な人がどちらかといえば多く、"Act locally, think locally" な人も多いという印象。

ご存知のように、効率よく大規模生産され、海を超え長距離を移動してきた食べ物は、地元の土壌と気候で獲れた新鮮な食物とはいえません。輸送時間と効率性を考えた上で、地球と人体の基盤に長期間蓄積される人工的なものがたくさん添加されていたり、収穫時期は植物から栄養素が産生されるかなり前。例えば輸送しやすい堅さや形に「種から工夫」されていたり、保冷、輸送にかかるエネルギーは莫大、また、パッケージが即廃棄物となっていくシーンは私たちも家庭で日々目撃するところです。

消費者に届くまでに多くの時間・人・モノが関わるということはただその事実があるだけで、必ずしも悪いことだとは思いません。たくさん関わり規模が大きくなれば、その性質上煩雑になるけれども、楽しいことも増すようにも感じます。レジのお兄ちゃんとの会話が楽しくてスーパーにいくと「幸福度」がアップするかもしれないし、このお兄ちゃんは初めてのバイトで貴重な新社会の勉強中かもしれないし、時々異国から来たスーパーに並ぶジャンキーなコーヒーを飲んで幸福感がアップすることもあります。

結局は、何がどうなっているかの情報はそこにあって、その上で、今の自分に最も合うものを選ぶことだなと思います。価格重視で、同じ安いなら身体にも家計にも良いからとファーマーズ・マーケットに出向く人がいたり、近所にあるから家族で利用することで子どもたちが自然食で育ったり、自転車で移動して菜園から酸素を作り出すことで、CO2削減量を達成して喜びを得る人がいたり・・・。大きなファーマーズ・マーケットを運営維持することは大変ですが、規模と比例して広く大きな学びを与えることができるこの存在はとても象徴的だと感じました。

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今はパーマカルチャーに則って創られた土地に住んでいるので、家庭菜園で野菜を育てて収穫するのは(しかるべきエネルギーを注げば)とても簡単です。採れる野菜で菜園でまかなえるようになれば、栄養面、輸送コスト、買い物にかかる費用、時間やエネルギー、様々な面で見ても何がベストか一目瞭然です(それをしに来たのですけどね)。庭の濃い緑から酸素を食べるのも格別です。

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裏庭。二つ目の野菜畑。心の会話ができるイギリス人女性とシェアしている庭

都市には都市ならではのライフスタイルがあり、大きなエネルギー(通勤時間、距離、疲労)を掛けずにこのような自然と共存する暮らしをすることは難しいでしょう。東京では、例えば、レジ袋を常に持参したり、有機食品を求めたり、生産者さんとつながったりと、できることの種類がはるかに違います。

日本各地でいろいろなマーケットがあると思いますが、私が知っている東京での青山ファーマーズマーケット(←ウェブサイトへ)も、京都で開催される多様なマルシェ(←ウェブサイトへ)も、意識ある人がこれからも積極的に参加し維持し、ファッションとしてだけではなく、今と次世代につながる健全な社会の発展のつながりの場であり続けることを祈ります。

都会で過ごそうが、パーマカルチャー発祥の地で過ごそうが、学びは今いる場所に在る、ということですね。


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もしも今、心が感じる理想の自分や生きたい姿と「現実」にギャップがあるならば、今自分を見直すときです。「その時」はいつもあなたに到着しています。「その時」を今にするのか、後にするかは自分次第。頭で考えてまだだと感じたり、特に意識が向かなかったり、今居る環境に納得しているのであれば、「見直し」は必要ないでしょう。ただ、心の声がささやいていたとしたら、動くサインです。

自分が今居る場所がとても「自然」で、そこに存在する理由を心から理解し、その場が持つ性質やコンセプトと同調しているのは、とても生きやすいことです。不明な病へと発展するストレスが起こりません。生きる意味や目的を知って生きることは、とても健やかな暮らしです。このような場所は、先日の京都ブログ(『晴れやかに故郷を抱いて』で書いたような、動物が直感で得る「棲息地」のような所です。

私の場合は、心の声がささやき初めてから、生きたい場所をまず感じる為に徹底的な心のお掃除(継続的な日常の瞑想)をし、生きたい場所を感じられるよう意識を向け、日々の大小の行動(挑戦と調整)を続けて、今の場所にたどり着きました。課題を先送りまたは無視している最中に、天から降ってきた航空券を拾って突然オーストラリアのエコ・ビレッジへワープしたわけではありません。まずは心から。心と身体、生きている世界、全部つながっています。今の私にとっては、都市部にある便利さよりも、もっと人として大切で基盤となるような知恵が土壌の中にあるような気がして、ここにいることに全体で納得し、居心地の良さを感じています。

今過ごしている場所がどこであっても、私たちそれぞれが、心、身体、魂そして環境全体で幸せと感じられ、地球にも健全で、かつ持続可能な暮らしが、企業とコミュニティで意識レベルから整備され続けていくといいなと感じます。・・・もちろん、企業とコミュニティを構成するのは私たち一人一人。まずは「あなた」、そして「わたし」からですね。



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【ファーマーズ・マーケット】EVNews No.4 [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

毎週土曜日、朝6時からお昼まで、家から車で10分くらいの所でファーマーズマーケットが開催されています。オーストラリアに引っ越した翌週に会員登録をし(年会費を払うとすべて10%オフ)、ほぼ毎週出かけています。

Willunga Farmer's Market 公式ウェブサイト

エコ・ビレッジからはもちろん、この地域の多くの人がここで食料品を買いそろえます。毎週、訪れる人は数千人。アデレード市内から車で1時間ほど掛けてわざわざやってくる人もいるほど(移動時間とエネルギーは掛かりますが、楽しいのでよし!)。ファーマーズ・マーケットでは、買い物する人はみなトロリーや保冷バッグ、保冷材を自宅から持参します。お店でビニール袋を提供することはありませんし、過剰包装もありません。土付きや葉つきの食材を手に持ち、タウンスクエアのストリートに展開される数十メートルの青空マーケットを行き来します。

食材はすべて地元で特別栽培されており、さらにファーマーズ・マーケットに出店するには厳しい基準があり、審査を通過したお店だけが出店します。スーパーには出ないお店ばかりで、土壌、生き物、人にも環境にも優しく、持続可能な幸せを運ぶ食材が個性豊かに並びます。

食材は、季節の野菜をはじめ、ハーブ、フルーツ、きのこ類、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)、肉類(鴨、鳥、牛、豚)、魚介類(鯛、ヒラメ、キス、エビ、貝類)、ドライフルーツ、ナッツ、パン、お惣菜、菜園用の苗、コーヒーショップやフルーツジュースのお店もあります。生産者さんと直接お話ししながら、季節の食材を求めることができます。


フルーツは毎回大量に買い込みます。
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農薬や化学肥料は全く使わず、運搬にかかる時間や燃料もコストもかからない。トロピカルな食材(バナナ、マンゴ等)は収穫できないため、帰りに地元の八百屋さんで、オーストラリア北端のダーウィンから空輸されたものを購入します。


野菜その他、一度に買う量はこれくらい。
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人参は人参の味がして(←いかにも都会人のコメント‥)食べ飽きることはありません。空豆やエンドウ豆は甘くて柔らかく、生で食べられます。セロリは驚くほど甘くて、ちょっとしょっぱい「地球の味」がします。生野菜を食べるたび、知っているはずの味との格差にいちいち唸るしかありません。

お肉類もオーガニック認証を受けたもので、フリーレインジ(放し飼い)の鶏や、牧草で育った牛肉(牧草肥育牛)が購入でき、またお魚はその日漁獲されたもの、古くても前日獲れたものという鮮度です。卵や牛乳、チーズにヨーグルトと、乳製品もすべて【バイオダイナミック農法】※で生産されています。

写真手前は、フランス人のおもしろ定年退職夫婦が提供しているパティスリのパイ。毎週土曜のランチに、笑いをおかずに頂きます。

私たちの都度の予算は、日本円で6000円。だいたいお釣りがきて、お買い物終了です。
→→菜園で育てている野菜と、そろそろ熟り始めたフルーツがたくさん採れる頃には、月一度7000円が目標。いつか鶏の卵も採れるようになればさらに少なくなるかな!


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ちなみに、季節により類が変わりますが、現在(11月初夏)の家庭菜園には、栄養価の高いシルバービートやビートルート、ほうれん草、水菜、各種のレタス、各種のハーブ(ルッコラ、ケール、コリアンダー、セージ、ディル、バジル、レモングラス、ローズマリー)がのびのびと育ち、日常的に利用します。ブロッコリ、パプリカ、レモン、トマト、イチゴ、空豆、エンドウ豆、ズッキーニ、きゅうり、セロリは週に数回食卓に並びます。


家庭菜園で毎日採れる食材の量と種類はこんな具合
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家庭菜園では野菜類やハーブを、共同エリアではナッツやフルーツを収穫し、それ以外の食材を、貨幣を使って地元の農家さんと取引するわけです。なんというシンプルな取引。


※【バイオダイナミック農法】とは、農薬や化学肥料を使わない有機農法のひとつで、土壌、植物、動物や昆虫だけでなく天体の動きにも着目して全体として育てる方法。通称「農業カレンダー」と呼ばれる太陽太陰暦を利用しており、古代から農業、水産業、林業などの分野で利用されています。私も長年日本で使っていましたが、月の満ち欠けと生理周期が同期するので、女性に、特に布ナプキン愛用者にはかなりおすすめです。



【スーパーへ行かなくなる日】EVNews No.5へ続きます[るんるん]




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【基本情報:規則と注意】EVNews No.3 [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

エコ・ビレッジでは、静かな暮らしを重んじたい方もいれば、コミュニティとして賑やかに盛り上げたい方もいます。そのどちらもが可能です。最低限の決まりごとを知って、守りさえすれば・・・。


下記の内容は、定期的に開催されるエコ・ビレッジツアーでも説明されます。ビレッジライフに興味のある方や、引っ越しを検討されている方には理想的なツアーです。

また、ご縁ができてここに来ることになった方にも役に立つ内容ですので、基本情報として挙げておきます[晴れ]

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 ↓ ↓ ↓ ↓

【↓住民規則と私たちがやっていること↓】


[かわいい]エネルギーについて
 〜 太陽光発電し、エネルギーを利用する 〜
 
  北側(日本でいう南側)の屋根にソーラーパネルを設置し、太陽光発電を行う
  暖房やエアコンを使用する前に、自然の力を借りて工夫する
 

  ○→私たちがしていること:
    太陽と月のサイクルで暮らす
    陽が暮れたら、可能な範囲でキャンドルを使う
    ソーラーパネルの計器を自ら確認する習慣をつける 
  

 [かわいい]水について
 〜 夏には不足する「水」を大切にし、意識的に扱うこと 〜

  水は、ウォータータンクに貯水されている雨水を使う
  個人の敷地にある菜園には、【家の蛇口】からの雨水を使う
  共同エリアの植物には、【共同蛇口】を使う
  雨水を使い切った際は、【水道局の水】へ切り替えることができる

  ○→私たちがしていること:
    台所、シャワー、洗面所に大中小のバケツを置き、
    例えばお湯が出るまでの冷たい水などは、水まき用にリサイクル
  

[かわいい]ゴミについて
 〜 ゴミの仕分けと減量にビレッジ全体で協力する 〜

  生ゴミや家庭菜園の野菜は、コンポストとして利用
  紙、プラスチック、普通ゴミは、公共のゴミ収集へ
  使える衣類や大型ゴミは、コミュニティフィードにシェア、またはガレージセールに出す

  ○→私たちがしていること:
    食べる分だけ菜園から採る
    無駄のないよう調理する(無駄のない暮らし)
    裏庭に、生ゴミ用コンポスト1台とワーム用コンポスト4台を設置


[かわいい]生活排水について
 〜 生活排水はエコ・ビレッジ内で処理され、自然に巡っていくことを意識する 〜

  掃除には、できるだけ酢やレモン、バイ・カーボソーダやベーキングソーダを使う
  各種の掃除洗剤は、エコ・フレンドリーまたは有機分解しやすいものを使う
  アルカリ性(混ぜるな危険的なもの)、ブリーチは使用しないこと

  ○→私たちがしていること:
    重曹、お酢などを使って、可能な範囲で水を汚さない
    スチームモップを使って掃除する
    よごさない(あまり汚れない) 


【↓訪問者も注意したいところ↓】


[かわいい]共同エリアについて

  共同エリアのフルーツとナッツは、数個もしくは「食べる分だけ」採ること
  独り占めや「搾取」はNG
  訪問者が収穫することはNG
  たき火、釜戸の火の無断使用はNG。届け出をしてから使用可能


[かわいい]ご近所/エチケットについて

  生活音の音量、車のエンジン、アイドリングに配慮する
  自宅以外の場所では、完全禁煙(規律により禁止)
  ビレッジ内の車の制限速度は25km
  ご近所や住人を敬うこと
  土着の動植物や鳥を傷つけないこと
  ペットを飼う際は、かならずリーシュをつけること
  子どもたちの安全に注意すること
  各種アレルギーに注意すること
 

[かわいい]南オーストラリアの常識=注意!

  農場へ出る際は、足首を守るズボンを履いて長靴をはくこと (蛇がいます!)
  トカゲを大切にする (トカゲのいるところにヘビは出ません!)
  背中に赤い斑点のあるクモは危険!
  海にイルカが泳いでいることもあれば、サメのこともあります(!!)
  農場で失われる命は、例えばインフルエンザで失われる命よりも少ないそうです



この基本に則って、パーマカルチャーを積極的に学び取り入れて暮らす人もいれば、単に「エコ・ビレッジに住んでいる」というステイタスを楽しんでいる人もいます。住むエリアによっても意識や心構えが違うのは面白いところ。

10年前から今に至るエコ・ビレッジの発展をみていると、今後も大きな成長の可能性を感じます。日本の都会人的視点で、これからの社会にエコ・ビレッジというライフスタイルがどういう進化をたどっていくのか(どっぷりとつかりながら)見ていきます!





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【グローバルでローカルな「街」】EVNews No.2 [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

オーディンガのエコ・ビレッジはオーストラリア最大規模。自然の力を最大限に生かして利用し、各家が菜園を持ち、恊働して分け合うパーマカルチャー。新たな知識は積極的に学び、知恵を絞り、地元のファーマーをたより、それでなおかつ「グローバル」なのだそうです。「グローバル」?最初に聴いたときに、何を意味しているのかわかりませんでした。

確かに住んでいる人の出身地はグローバル。オーストラリアの他に、アメリカ、スコットランド、オランダ、アイルランド、カナダ、ドイツ、ベルギー、フランス、イギリス、シンガポールの方がいます。オーストラリアをのぞいて、一国を代表して1人または2人。私の故郷から一番近い出身地の方は、シンガポール。持続可能な暮らしに興味のある人が世界各国からここに集まる‥‥すなわち、各国からの知恵とアイデアが結集しています。

住んでいる人の出身地が豊かだけであるだけでなく、多国籍プロジェクトも進んでいます。他国の大学生や研究生を受け入れ、アボリジニとエコ・ビレッジをテーマとする長期プロジェクトに貢献しているからです。

常に、ビレッジ内では数多くの計画が同時進行しています(内容、規模により各委員会が存在します)。現在進行中な大きなものは、バイオ・ダイナミックなコンポスト作り、食糧をビレッジ内で十分生産すること。今後も、パーマカルチャー大国オーストラリア中のローカルな知識が集まり、海を超えて知識と経験を集積し、そしてグローバルに拡散させていくことを予測させます。

なるほど、グローバルでローカルなエコ・ビレッジ。住んで1ヶ月で、少しその姿が見えようとしています。
(エコ・ビレッジを出れば、ヨーロッパ系オーストラリア人ばかり住んでいるので、多人種コミュニティはさらに目立ちます!)

*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*

ちなみに、住民はここは「タウン(街)」と呼びます。「ビレッジ(村)」というには小さすぎるからというのがその理由でしょう。
なんせ広大なオーストラリア。何かしら問題が発生すると、解決するまで相当な時間がかかります。オージータイムというのかしら・・・。ということで、街で解決できてしまうと最速かつ経済的。

例えば、ソーラーパネルの調子が悪いと、近所にいる専門家がまず検証してくれます。大会社のカスタマーセンターに電話をして、2ヶ月待ちの検査予約する必要がありません。
プロバイダーや電話線は、徒歩圏内の「通信センター」に集積されていますから、電話会社を呼ぶ前に多くのトラブルが「ご近所IT」によって解決されます。
お隣さんは、ホメオパシーのスペシャリスト。定年までは前世療法やエネルギー・セラピストをしていた彼女は、市販薬を使わない私たちにとって「メディスン・レディ(治癒者)」のような存在です。
定年退職した頼れる男性軍は「便利屋さん」で、簡単なリフォーム、配線や配管の修理などなんでも請け負ってくれます。声を出せばなんでも差し出されるようなぐあい。
子どもたちは、時間のあるおばあちゃんや先生たちが面倒を見て、大人の難しい疑問には、教授や学者が登場します。アドビの家を建設する大工さんもここに住み、売買担当する不動産屋さんまでもが住んでいます。なんという大きな「街」でしょう!!

毎日どこかで、ヨガ、陶芸、ピラティス、編み物、PC・スマホ教室、コーラス、ドキュメンタリー上映会、石釜ピザディナー、などが開かれています。シングルの高齢者の方も多くいますが、車に乗る必要がなく、歩いていける場所に健やかな明るいサークルが提供されています。

土地特有の気候、太陽の位置、空間、人と自然の健康状態、共同体を意識した暮らし。しかし見えないものが好きなだけで住んでいるのではないのが、一昔前のヒッピー村とは異なるところ。ここには法的に有効な契約書と誓約書が存在し、規約を守ることに同意した者が、責任を持って住まっています。(なんせ弁護士も住んでいるのですから!)


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【エコ・ビレッジ通信☆創刊号】EVNews No.1 [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

延々と続く草原は地平線がつながり、少し歩けばその向こうに水平線が広がる。フルーリオ(Fleurieu)半島の一角、オーディンガ(Aldinga)地方の海とワイナリーに挟まれたエリアに、オーストラリア最大のエコ・ビレッジ、Aldinga Arts Eco-Villageがあります。

約51000坪のファームと12000坪以上の居住区。目視できる範囲を優に超えています。10年前にエコ・ビレッジ開発が始まったころ、スチュアートはこの地の創始者(風力発電の技術士)とここに住んでいました。縁があって、というよりもスチュアートはここに住むことをもう決めていたのかもしれません。彼の青写真に描かれていた道を彼自身がゆったりと辿り、やがてパートナーを得てこの地に戻ってきたのではないかと思うほどです。

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広大な敷地は、ファーム、共同エリア、そして、住居エリアの大きく三つに分けられます。

1.巨大なファームは、専門の農家さんが入り、収益を得るために野菜やフルーツが育てられます。これは2020年までに到達すべき大プロジェクトとして進行中で、エコ・ビレッジの住人すべての食料を養うとともに、ここでとれた農産物を販売し、エリアの維持費につなげていくそうです。ファーム内には大きなダムとしての池も整備されています。
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2.共同エリアは、各種のフルーツやナッツ類の木、各種ベリー、豆類、ハーブが豊富になっており、ここの居住者は自由に採ってよいことになっています。もちろん、勝手に大量に採るような人は存在しませんので、いつも十分に実がなり、色彩も豊かに景色を彩ります。夏には全員総出で、数百個のアプリコットやアップル、パッションフルーツやアーモンドを収穫します。
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冬の間(雨期)に巨大タンクに貯水された雨水は、濾過されて日々の生活用水として使われます。蛇口から出た水は、またこの敷地内に戻って、大地を潤し、蒸発し、雨となって、また雨水として地におりてくるシステムです。このオーディンガ地方で、これほと下水システムが整っているエリアは他にないそうです。共同エリアにある電灯は、昼に蓄えられたソーラーエネルギーを使って夜に点灯します。
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3.居住区は、A、B、Cのエリアに分けられており、現在D(4つ目)のエリアデザインが進行段階です。

A.居住区の1つ目Aは、土地を買った後、自らもしくは専門の建築家に依頼し建てた家があるエリア。もちろんまだ家が建れられていない芝生のエリアも多数あります。
家はすべて太陽向きに建てることになっており、ソーラーパネルと家庭菜園が必ずつきます。この辺りはどこも基本的に平屋ですが、たまに2階建てを建てている家もあります。アート・エコ・ビレッジというだけあり、想像を働かせたデザインが並びます。建築様式はアドビ建築、ストローベイル(土壁)、木の家、小人や妖精が住んでいそうな家、そして天文学研究所のような家、ソーラーパネルが太陽とともに移動する家、日本風、仏陀が並ぶ家など、とても個性豊かです。
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B.居住区の2つ目Bは、既に建てられている家で、タウンハウスと言われています。10軒ほどあるかと思います。すべて二階建てで、私の目から見ると、日本の長屋のように見えます。家の前後に菜園があります。芝生エリアではよく住人がアフタヌーン・ティを楽しんでいます。


C.居住区の3つ目Cは、私たちが住んでいるエリアで、Seaberryというベリーがたくさんあるエリアなので、シーベリー・ウォークと呼ばれています。家はすべてコッテージタイプで、24軒あります。当初、エコ・ビレッジを見学する人用の宿泊所として建てられたようですが、クオリティの高さにすぐに買い手がついたそうです。3年前に建てられたばかりの太陽方向に建てられた家にはソーラーパネルが設置され、雨水を貯蓄するタンクがあり、家庭菜園がついています。藤棚のあるベンチエリアもあり、エコ・ビレッジの住人だれもが自由に使えるエリアです。

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D.居住区の4つ目Dとして、高齢者の方が住めるユニットを建設する予定です。ドーナツ型で、家が隣通しとなり、中央に広く太陽のあたる公園エリアを造るとのこと。まだ計画段階だそうで、現在はとても見晴らしのいい広大な芝生エリアになっています。



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オーストラリア(アデレード)滞在記【後編】 結婚祝賀パーティとコレクティブ・コミュニティ(造語) [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

【オーストラリア滞在記【前編】 アデレードの持続可能な暮らし】はこちら・・・


今回のオーストラリアは、私たち2人の将来を左右するとても大切な滞在でした。そしてまた、スチュアートの家族と親族、友達に結婚を報告するのも大きな仕事でした。


オーストラリアに着くと、ママは 「ついに来たのね!」 と連発。

「ついに」、というのは、結婚報告が8ヶ月も遅れたことに対してのお小言もあると思いますが、日本ヲタクの長男が、とうとう日本女性と結婚したこと、アジア人がついにKERR家に嫁に来た!、という「ついに」なのだと思います。はい、きました。

オーストラリア到着後から結婚パーティの前まで、ママはずっとソワソワしていました。最初は、ドレスはどうする?仏前にするの?と。まずもってこのあたりにお寺はないし、実はクリスチャンのママはテーマまで決めて訊いてきました。私は、「結婚式はやりましたから、カジュアルなパーティにしてほしいです」とお願いしました。お祝いしたい想いが心から伝われば、宗教は全く関係ありません。ですが8ヶ月も経って、ここでドレスを着るなんて想像できないので、お断りをしました。だけど、私が家族に入ることを喜んでくれるのが、とっても嬉しかった[るんるん]

ママは手先が器用で、ケーキのアイシングで賞をとるほどの腕前。ママとパパが、40年以上に結婚式で作った、ケーキのデコレーションを使って、新しいケーキを作ってくれることになりました。私たちの為に、倉庫をひっくり返して探していたようです。Thank you!!

このケーキは、主にヨーロピアンやアングロサクソン系の国で、クリスマスなどにも作りますが、お酒とフルーツと砂糖を大量に使ったケーキで、何年置いておいても腐りません。それを使いつつ、今回は新しく再構成。 こうして、ママとパパの結婚式の思い出の品が、長男の結婚式で再登場しました↓↓

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西洋の引き継がれていく文化ね。素敵[ぴかぴか(新しい)]

男性陣だけの乾杯のセレモニーは、日本のお酒を用意して行われました。日本のお酒は、京都伏見の清酒!私の実家は京都だよというと、みんなこの偶然に喜んでいました。東京で結婚した後も、伏見の友達が清酒を贈ってくれて、それで乾杯していたんですもん[バー] ←日本酒好きのスチュアートがあっという間に頂きました

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パーティの最後は、スチュアートの家族と友達と、90歳になるナナ(おばあちゃん)が残ってくれて、みんなでウェディングロードを作ってくれました。
ほんとに幸せな時間をありがとう!

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ところで、このパーティを挟んで、最後まで持続可能な暮らしツアーは続きます。最終日に、スチュアートも、パパとママも前々から気になっていた、新しいタイプのコミュニティを訪れました。そこは、意識の高い人が集まったコレクティブハウスの発展版、、、あるかわからないけど、私が命名するところの『コレクティブ・コミュニティ』。自然を愛し、持続可能な生き方を実践したい人が、ある一定の資金を出し合って、広大なエリアの中で暮らすというもの。一昔前は、ヒッピーたちがこれに似たような場所にいたかもしれず、もう一昔前、食べるために生きなければならなかった時代にも、同じ目的を持つ人同志が集まっていたような場所。いわゆる、酋長とかメディスンマンという自然と人間界をつなげる重要な人物的存在が、同じ志を持つ人をつなぎあわせる・・・そんなコミュニティ。

現代は、愛ある人たちと暮らし、仕事に成功し、自然と人間とがバランス良く調和する暮らしを実践したい人が集まる場所だと思います。このコミュニティに住む人は、同じくここに住んでいる人物に必要なものを提供する(調理する、修理する、必要な資金を支払う、治癒する、等)。ただフリーダムを叫ぶ暮らしではなく、ここに存在しない誰かにお金だけ提供するのでもなく、どの人もそれぞれに責任と自覚を持って住むコミュニティ。たくさんの大人が子どもの存在を見守り、豊かさや愛を学べて、人間の基盤が安全に作られるようなところ。

実は、東京で旦那さんがお仕事に出掛けると、私はせっせとこの設計図を描いていました。何枚も、何枚も。自然に沿った、豊かな暮らしを実践するための設計図。方角方位、自然のエレメント、ポータルもすべて取り入れた、古代の暮らしの現代版コミュニティ。そしたら、オーストラリアにあった!

さてさて、このブログを書いている今、オーストラリア滞在を終えて、既に4ヶ月経っています。そして現在、私たちはその方向へ行くべく動いています。

宇宙の創造主がいるとしたら、私たちの「駒」を、こっちからあっちに移動しようとしている感じ。そうとは言っても私たちは霊的存在なのではなく、人であり、社会的存在でもあります。見えない「駒」が動こうとしたので、私たちは社会的、法的な準備を整えて、「駒」の移動に備えている、という具合かな? [グッド(上向き矢印)]


【おまけ】
有袋類のウォンバットちゃん。
お腹の赤ちゃんをまもるため、ママは自然と女性からしか餌をもらいません。

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オーストラリア(アデレード)滞在記【前編】アデレードの持続可能な暮らし [オーストラリア☆エコ・ビレッジ通信]

2013年2月、スチュアートの故郷であるアデレードに行ってきました。今回の目的は、彼の里帰り。


渡豪前、私たちがこれからどこで家庭を築くのか、東京にこれからもずっと長く住むのか、という結婚した二人にとっての「人生の目的」を見直す時間がありました。自分たちの暮らしをきちんと見つめることで、何かが変わり始め、当初オーストラリアに行く予定はなかったものの、急きょ予定を立ててオーストラリアに飛びました。

もちろん、これは私たちの遺伝子に描かれている青写真の一部であろうと思います。そして、今日現在(2013年6月)また私たちの歴史が変わってきています[かわいい]

では最初に、スチュアートが育った故郷 アデレード について、ちょっと。

世界地図を目の前に置いてみると、アデレードは、オーストラリア大陸の南側中央の、ちょっとへこんだところの東側にあります。京都市と同じくらいの人口(約100万人強)で、リニアシティと言って、南北にのびる街です。西側は海、東側は山。海と山に挟まれた、冬は過ごしやすく、夏は激しく暑いです。私は人に説明するとき、京都と同じ夏の暑さと人口規模、地理は神戸市のような感じ、と言います。なんとなく、わかってもらえるかな?

シドニーは、イギリスが囚人を送ったところから教科書の歴史が始まりますが、アデレードに最初に来たのはドイツ人。このドイツ人が、ブドウの木をたくさん持ち込んだことで、現在も世界でも有数のワイナリーががたくさんあります。「アデレード」という名前も、実はドイツ語で「貴婦人」という意味。美しいでしょ[揺れるハート]

そして、フェスティバルが非常に多い街なんですよ。もともとBBQ大好きな国民ですが、アデレードはそれに輪をかけてフェスティバルが年間を通じてた~くさんあります!アート、芸術、スポーツ、統合医療、スピリチュアルなどなど。もちろんファーマーズマーケットも、常にあらゆるところで開催されています。

この辺りの情報は、スチュアートや彼の家族、友達が教えてくれました。自分のホームの歴史に誇りを持っている・・・少し京都人に似ていると感じました。

そして私が強く感じたのは、ここアデレードは、「持続可能な暮らし」を実践できる場所だということ。アデレード中心街はそんなに大きなエリアではありませんが、中心街には「世界初のソーラー電池バス」が走っています。街のド真ん中には、エネルギースタンド(電池充電場所)も。

驚きのジェスチャーとともにどうぞ

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それもそのはず、市役所は天井のソーラーパネルで発電しているのです。市が率先して行っているから、家の屋根もソーラーパネルばかり。太陽の光が強い特性を利用して、市街地ではソーラーパネルがポピュラーです。

一方、海沿いの半島に行くと、風力発電も使われます。75本の電気風車が、その半島にある町の数千世帯の電気を支えているとのこと。
(風力発電の写真は後ほどアップします♪)

また、夏は乾燥し、45度の猛暑日が続くオーストラリアにとって、水は大きな問題です。各家庭は、このようなウォータータンクを1台は置いて、雨が降った時に大量に貯水します。
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この雨水は、そのまま庭に捲かれたり、濾過して生活用水として使われます。

家庭の生活排水は、この地下タンクで酵素分解され、土に戻っていきます。スチュアートの家にも、お友達の家にも普通にありました。匂いも、もちろんしません!
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同じものが、世田谷区の等々力渓谷の日本庭園にもあるんですよ!見つけれる人いるかな??

また、キッチンから出たいわゆる「資源」(野菜の皮や材料の端っこ)は醗酵され、ハーブや野菜を作る土壌に還元されていきます。
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春と秋にはお花が咲き誇ります。夏の終わりは、最もグリーンなシーズン。
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美しい一輪のバラも、母なる大地の、命のつながりから生まれてくる。
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自然界からの恩恵である、熱(電気)、水はフリーであるはず、と考えている人が多い。京都と東京で暮らした私には最初はなかった感覚。そして、私が訪れた2月(オーストラリアの夏の終わり)は、冬に雨が多かったこともあり、電気代も水道代もかからないということでした。

スチュアートにとって、小さい時から今に至るまで、普通に実践している自然に沿った、持続可能でオーガニックな暮らし。東京では、近くの有機農園をお手伝いしたり、家で細々とハーブを作っていたけれど、やっぱり本当にしたいことが出来ていなかったんだなと、自分の心の声を実聴しました。



オーストラリア(アデレード)滞在記【後編】
『結婚祝賀パーティとコレクティブ・コミュニティ』に続く...

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