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コメは生きている [東京でオーガニックライフ]

今住んでいる駅の商店街についてのお話です。
ここはいつも活気に満ち溢れてる。各店舗に個性があって、人との付き合いがある。
商店街が何本も走っている駅もあるけど、ここはひとつしかないから、
競争がないのが、緩やかでいい。

豆腐屋のおじさんは、よく沖縄三線を弾いている。
普通に道を歩いていると、オキナワ~な音色が流れてくる。
昨日も、トランペッターやギタリストを連れて、店の前でライブをしていた。

名物肉屋のおっちゃん連中は、毎日飽きずに冗談を飛ばしまくる。
売ってる肉が美味しいしのもあるけど、
近くに大きなスーパーができても、肉はおじさんから買いたいな。

魚屋の奥にいる板前のおじぃさんは、働いている青年には厳しいけど、
お客さんにはとっても優しい。従業員が知らない情報を、お客さんに大声で教えてくれる。
青年はよく計算を間違えている…。

パン屋さんは、小麦粉の値段が上がっても時代が変わっても、パンの価格を変えない。
毎日新鮮なパンを焼いていて、どんなパンも安くて一番美味しい。
ここのパンなら、身体にいい気がするんだよね。

用事がなくても寄りたくなる健康食品のお店がある。
店長さんも店員さんも気さくで、いつも長話になってしまう。
お客さんもオモロイ人が多くて、そのうち奥でお茶するようになっちゃうかも。

花屋の看板お姉さん、靴屋の不思議親子、近所で一番美味な蕎麦屋までも・・・

いつか、それぞれの人とのやり取りをブログに載せたいな。
そして、今日はお米屋さんのこと。
米おじさんは、初めてお店に行った時は、ぶっきらぼうな感じでぬかの袋詰をしていた。
私が「こんにちは」と言っても、ふん~~?と横目でチラ見する感じで。
米おじさんが話してくれたことを書きます。

[1]無洗米
10年以上前から業務用に流通している。
ファミレスやチェーン店で、各店でが研ぎむらがでないように、味を均一にするために生まれた米。
無洗米は、炊いたら残さず食べる、という目的で生産されているので、
米自体に「復元力」がない。
だから、炊きあがったものをラップに入れて冷凍して、次に食べる時にチンしても、
お米の美味しさは復活しないのだそうだ。
現在は、忙しい家庭用に無洗米が普及するようになったが、
冷凍した無洗米をレンジでチンしても、炊きあがりの味は戻らない。
もし大量に炊いて、冷凍チンしたいのであれば、無洗米でも研ぐといい。


[2]白米
現在の白米は、出荷されるまで湿度・温度管理の徹底された倉庫に保管されているので、
収穫後1年は、美味しく食べることができる。
白米は、数回ささっと洗って、数時間置いてから炊く。
料理家で、つけておいた水を捨てると言う人がいるが、
それは、まだ保管庫の温度・湿度管理が充分なされていない時代に、
ベタベタになった米を復活させるために行われていたこと。
現在の白米は、水につけることによって栄養が水の中に出てくるので、
それを捨てるのは栄養を捨てることになる。


[3]玄米
玄米を美味しく食べるには、正しい方法で炊くこと。
まず、4・5回はきちんと洗う。もみがらが入っている場合があるから、取り除く。
最低6時間は浸水させ、玄米を囲っている栄養分にしっかり水が吸収させる。
浸水することで、玄米の「復元力」を最大限に引き出す。
(6時間以上浸水させても「復元力」は変わらない。)
炊く際は、白米よりも多い水量で炊き、しっかりと蒸らすこと。
(今は炊飯器に玄米モードがついているから、炊飯器がやってくれる)
収穫時期や玄米の状態により、炊く時の水量は変化させる。



【以下、健康ソムリエわたすげ より要約】

米に含まれる炭水化物は、ブドウ糖に分解されて体に吸収され、
脳や全ての細胞のエネルギー源になっている。
しかし、ビタミンB群がないと、エネルギーに変換されない。
玄米には全てのビタミンB群が含まれているが、
胚芽を取り除いた白米は、玄米の5%の栄養しか残っていない。

白米は確かに食べやすく美味しいが、白米を食べることでビタミン・ミネラルなどの
有用成分の摂取量が足らなくなり、疲れやすい体になりがちだ。
白米は柔らかいため、よく噛まずに食べてしまうので、唾液分泌量も少なく、消化によくない。



さて今私は、玄米の食べ比べをしている。
1キロ単位で売ってくれる米おじさんは、買いに行くと米話に夢中で、
なかなか解放してくれない。でも、さすが米の天才!
「あきたこまち」玄米も美味だが、今日は「ひとめぼれ」と「つゆ姫」の玄米を各1キロ購入。

今日の米おじさんは、
  
 「おじさんはな、皆に美味しいコメを食べて欲しいんだよ。
  玄米は栄養があって旨いけどな、上手に炊けなくてまずいって言われるのは辛い。
  旨いなら、白米だって無洗米だって、なんだっていいんだよ。
  自分の生活に一番合ったコメを食べるんだよ。
  コメが太るっていう人もいるけどな、コメが原因じゃない。
  コメがウマいから、おかずが進むだろう?だからおかずが太らせるんだよ。
  今日も玄米ありがとうな。玄米、水の量加減して美味しく食べなよ、お嬢ちゃん。」

最後の、お嬢ちゃんというのにいささか疑問は残るが、
それはいいとして、おじさんはコメを自分の子どものように大切に扱っている。

農家でお手伝いするようになって、無農薬で野菜を育てる環境に敏感になった。
太陽のありがたさや、気温の変化の重要性、土に住む虫や飛ぶ虫がなくては育たないこと、
などなど野菜についてとっても興味が湧いていたけど、
いつも野菜と一緒に食べている、「コメ」についてそこまで意識してなかった。

いろんな気づきを、有り難く思うのです。
気づかせてくれてありがとうございます[ぴかぴか(新しい)]



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