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1月に農業君と仕込んだオーガニック味噌が完成間近! [東京でオーガニックライフ]

ご無沙汰しております。
酷暑ですが皆さまお元気でしょうか?

今年の暑さは無理をするとすぐに体調に響く気候です。
震災後の様々な状況の変化が、色んな意味で影響していると思います。
去年と今年、同じ7月でも全然違います。

気候も環境も自分自身も、本来、同じ状態は続いていない・・・
「無常」ですな by お釈迦さま


さてさて本題ですが、まず農業君のこと。
農業君は、有機畑の事に関しては何でも知ってます。
しかも何でも手作り。
蕎麦、パン、はちみつ、こんにゃく、ジャム、なんでも作れる。

彼は、全国各地の想いのこもった無農薬の恵みを都内に宅配しています。
私も彼から、玄米、味噌、無農薬野菜等を届けてもらっていますが、
最近の彼は、みつばち再生プロジェクトをがんばっているみたいです。

彼との出会いは、数年前の有機畑で・・・(←どんだけロマンチック)
そんな彼と、今年1月に仕込んだもの・・・覚えている方いらっしゃいますか?


無農薬栽培の大豆、天然塩と、有機玄米麹と、白麹を使った、
2種類のオーガニック味噌!

作っていた現場はこんな感じ↓
全体 煮た大豆を潰す.JPG

実は40キロ程作ったので、趣味と言うよりはもはや仕事?
男性が3人が入っての作業でした。

麹と塩を混ぜた者の中に、つぶした大豆を入れます。.JPG


1月に作ってから、発酵させるために家の外に放置していました。
家を出る時にいつも、「ちゃんと見てるからね」と言いつつ横目で通過・・・。
・・・梅雨の時期を挟んで二度チェックしただけで、後は完全放置。
で昨日とうとう中身をチェックしました。


すると、こんな感じで出来てました。

じゃじゃ~ん[ぴかぴか(新しい)]
004.JPG

白っぽいのは、麹です。
ところどころに、つぶし切ってない大豆も見えるかな[るんるん]

006.JPG

左側が玄米麹で、右側が白麹だと思われます。


味見をするとお、やっぱり生の味噌は美味しい。
玄米麹と白麹の具体的な違いは、素人にはワカラナイ[たらーっ(汗)]
手作りっていうのも感激ひとしお♪


↓ 二種類の味噌を、ミックスしてみました ↓

005.JPG


で、この二種類、単に麹の差だけではありません。
一つは、液体が漏れて外袋に溜まってしまったので、
もう片方に比べて、少し固めで味も若干薄め。健康的に、塩分控えめというところでしょうか。


その、外袋に溜まったものは、タマリ。
失敗したのが功を奏して、タマリ醤油まで完成!!
012.JPG



何かを「育てる」時には、しっかり手間を掛けるのも必要だけれど、
掛けすぎないことも愛情かも。
その間にも、確実にゆっくり発酵し熟していくからね。

自分の一部になったような感覚で育てて、自然にできあがってくる。
無理なくが一番にいいのね。それを学びました。


このオーガニック味噌、全部で8キロございます。
味の保障はいたしませぬが、欲しい方は一声おかけくださいませ♪


Hiroko ネームのブランド味噌一丁あがり[黒ハート]

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オーガニック味噌作り [東京でオーガニックライフ]

大好きな農作業も、冬場はお休みとなります。
農家の方は毎日畑へ出られているわけですが、これは相当に大変な作業ですね。

さて、先日は農業君の企画で、お味噌作りをしてきました。

◆用意したものは、
- 大豆(品種名:はるゆたか)
- 赤穂の塩
- 白麹
- 玄米麹
すべて、無農薬または減農薬のオーガニック食材。
白麹と、玄米麹を使って、2種類のお味噌を作りました。

*詳しい作り方等は、農業君が資料を用意してくれています。



1.農業君が(←藤田君といいます。初!)夜なべして水煮にしてくれた大豆。美しい[ぴかぴか(新しい)]
元気なぷりぷり大豆.JPG


2.これを、どんどんマッシュしていきます。
全体 煮た大豆を潰す.JPG


3.つぶつぶ感を残したいので、全てつぶしきりません。
大豆がどんどんマッシュされていきます.JPG


4.暖かい大豆を、こぶしでつぶす作業は幸せそのもの・・・
大豆を手でつぶす作業は、冬場には持ってこい!.JPG


5.大きな桶の中に、白麹と塩を入れ、丁寧に混ぜ合わせてから、つぶした味噌を入れます。
これが重労働!
麹と塩を混ぜた者の中に、つぶした大豆を入れます。.JPG


6.よく混ぜた、大豆・味噌・麹を、隙間なく樽に詰めていきます。
できあがった味噌の素を、空気が入らないように詰めます。.JPG


7.焼酎や塩で蓋をします。
焼酎を掛けたり、塩で蓋をします。.JPG


現在、玄関の外で低温発酵をしていますが、これから3ヶ月じっと発酵を待ち、その後は様子を見ながら、お味噌が完成していきます。

ちなみに、私たち味噌部隊は5人。20キロ近い(水煮された)大豆を6時間ほどで味噌にしました。私が使っているお味噌も、去年農業君が手作りしたもの。今回の分も、来年にはいくつかのご家庭に登場するかもしれません。


やっぱり手作りはいいですね[るんるん]






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雑草の命 有機の大地 [東京でオーガニックライフ]

先日、畑で雑草抜きをしていた時、数時間たったころから雑草の強い命を感じはじめました。



名で呼ばれない草


地中深くに根 はりめぐらせ


土の下から強い軸立て


天に向かって葉をひろげる



自然のままにそこにある


頼まれてないただひとつの命




この雑草は土から抜かれ、裁断機で砕かれ、冬の間発酵させられ、そして堆肥として土に戻ります。命は全うするもの。何も消えない、何も途絶えない、何も終わらない・・・[かわいい]





CIMG4709.JPG
納屋の屋根、枯れ木、そして冬空







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キャベツの青虫くん [東京でオーガニックライフ]

自由ヶ丘から歩いて10分ほど。4区画の農地での農作業、続いています。

ここは古くからビニールハウスと無農薬栽培を行っていた日本の農業のさきがけ。以前は全国の農家から研修生を受け入れていたそうで、研修生用の小屋が今も敷地内に残っています。農業としての農家ではなく、「食を学び、考える農地」としてお家(お屋敷)の方が残してくれています。そして全国各地からのサポーターにより、この場所が維持されているのだと感じます。


さて、先日は快晴で風も穏やかな日でした。その日の作業は、キャベツとブロッコリにつく、青虫君とシンクイ虫を取る作業。シンクイ虫っていうのは、葉間の中央の芯から出てきたブロッコリを食べる虫君です。こちらでは害虫駆除の薬を使いませんので、虫とりは数名が数時間がかりで行います。

美味しそうなキャベツにブロッコリ、それを美味しそうに食む虫君達。野菜 美味しそう、邪魔するよ虫君・・・そんなことを考えながら、虫君を一匹ずつとってバケツに入れます。

バケツに入れ続けていたら、お隣から「生きたままだと、また葉っぱに戻るから。」と言われました。あらためて虫君一匹を目の前にした私は、「殺せない」。そう思って少し考えてしまいました・・・

私が生まれてこの方、どれだけの命を頂戴して育ってきたこか。単に私が見ていないところで、たくさんの動生物が、他の命のために命を捧げてきた。

肉類、魚類、植物・・・食べものをいただくことは、「物」じゃなくて「命」を頂戴すること。スーパーで売られている肉類や野菜は、キッチンで手際よく調理できるように、洗われ切られ下処理されたものたち。調理済みのものももちろん便利であるけれど、食べものを、「物」として扱いがちに思える。しかし、食べものは、生きもの。

太陽が育む大地の命、大自然で命をいただいて生きる生物たち。生きることは綺麗ごとじゃないからこそ、感謝する気持ちを忘れずに生きたいと思う。小さくても大きくてもひとつの命。生きた命が、私たちの命となっていく。様々な意味で、「食」を粗末に扱ってはいけないと思いました。


・・・結局、数十匹の青虫君を美味しいキャベツから引き離し、最後に虫の入ったバケツを就農さんに渡しました。彼女は青虫君たちを処理します・・・つぶやきながら。



その晩、穴のあいた野菜を調理しながら、ここにもそこにもある無形のものたちに感謝しました。

「ありがとう。いただきます!」

大地に触れることは喜び。大切なことに気づかせてくれる時間だから・・・[ぴかぴか(新しい)]















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農業の「先端技術」を世界へ~その野菜を食べたい? [東京でオーガニックライフ]

こういう新しい産業があるのだそうです。

【クローズアップ現代から】
先端技術を世界へ~野菜工場~

最新のテクノロジーを駆使し、野菜を育てる「野菜工場」。
今、工場遊休地の活用や雇用拡大、さらにフードロス対策など、
地域が抱えている課題解決の切り札として注目を集め、
メーカーや商社など異業種からの参入が相次いでいる。

さらに、今、野菜工場を新たな輸出産業にしようという動きも始まっている。
大手化学メーカーは、太陽光発電やLED、リチウム電池などの先端技術をシステム化し、
電気や水のない砂漠でも野菜を栽培出来る装置の開発に成功。
砂漠が広がる中東への輸出が具体化している。技術を組み合わせることで
輸出産業として発展する「野菜工場」は、日本経済の成長のヒントが詰まっている

――――――

課題解決のための、また新しい手。いや、ビジネスチャンス!!
建物の中に、冷蔵庫のようなケースを作り、そこで野菜を栽培する。
太陽光のかわりのものをあて、土なしで野菜を作る。
外的環境に左右されることなく、野菜ができる。
例えば、飲食店(カフェ)などにそれを設置しておけば、
必要時に、「新鮮な」野菜を、必要なだけ使える!
土も泥もついてないから、水を使わなくてエコ。
捨てる根や葉が少なくて、「ゴミ」が減ります。
排水量、廃棄物が減る!

あれ、野菜って、とりあえず見た目が野菜だったら野菜なんだっけ?

この間、土から野菜を収穫して、すぐしなってなっちゃうのを見て、
土がないと生きていけないんだなぁと思ったところ。
土が偏ったPHにならないよう、あれを植えたらこれと変える、と聞いたとこ。
でも「野菜工場」には、最初から土なんかない。

太陽光を浴びなくても、野菜は栄養素を作り出せるのか。
今の技術ならば、必要な栄養素を野菜に注射(散布)しそうだけど。
受粉するための虫さんや、土を棲みかにしている虫さんたちの行き場は?
あぁ、それもいらないんだ。

でも・・・なんかヘンと思ったのは私だけ?
どれが「エコ」なのか、どれを推めていくのか、わからなくなってる気がする。
環境保護は、横の人がやってるから、モラルだからするんじゃない。
それをするのは、単に、目に見える数値を増減させるためじゃない。
地球で生きる人間が、自然を感謝して敬う気持ちを持つのは、本来あたり前のこと…。

砂漠で活かすための先端技術というのは素晴らしい。
太陽発電とか大いにやってください。
だけど、国内の農業をサポートしようと思えば本当はできる国で、
どうして、太陽光と土の恩恵を得ない野菜を食べないといけないんだろう?
何かが、ひっくりかえってしまった気がするんだけど。

短いスパンで、暫定的に何が必要かを考えるんじゃなくて、
大きな時代の流れの中で、いったい何が大切なのかを考えるべ…考えよっと。


そういえば、世界的にみると、日本の人は「がんばる」気質なのだそうです。
しかも、その「がんばる」には、犠牲や痛みを伴うらしい。
先端技術を追い求めてがんばるのはいいけど、
人の痛みも自然の痛みも、感じられないくらいがんばっちゃうと、何か見失う・・・。
何か、本当に大切なもの・・・[台風]




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農業クンのはなし [東京でオーガニックライフ]

気づきの中の、ひとつの出来事。

このブログを読んでいる人は、気づいたかもしれないけれど、
前出の「農業クン」には、何かピンとくるものがある。
ここ何年も、私が通る時間帯に誰もいない農園に、その日いた彼。
話して連絡先を渡すと、すぐに農園と連絡がつき、翌週から農園を手伝うようになった。
彼は、私と農園をつなげるキーパーソンであることは確か。
だけど、仕事中は、話せるように同じ仕事がまわってくることとか、
仕事のない日にわざわざ会う用事ができてしまうことがある。
何かが彼を引き寄せているんだろうと、ふと感じた。

会って間もない頃に、彼が欧州でベリーを摘んでいた時の話をした。
私は何も言わなかった。
「彼のところに神が降りた」、と勝手に感じてしまっていたから。
もちろんその時話さなかったけど、私は彼と個人的に話すだろうと予感した。

私は、農業について興味があると話していたので、
彼は有機農業について話せることがあると思う、と言ってくれた。
彼は、穏やかで芯が通っている。間違いなく有機農業について教えてくれると思った。
なのに、私と数時間も会話が持つはずがないと思っていた、と後々教えてくれた(笑)。

ある日の午後、私は彼が話す自然観や有機について、全身全霊で聞いていた。
人と話すとき、ある意識を持って聴こうとはしているので、それを実践した。
不思議に、彼の言わんとすることがわかる。
彼は、滞ることなくひたすら話し続けた。こんなに話す人だとは思わなかった。
彼も、ほぼ初対面の私に、そんなに話すとは思わなかったらしい。

彼の自然に対する考え方、農園という一つの場所に対する考え方は、
この大きな宇宙の中で行われていることと合致する、と思った。
彼が使ういろんな比喩や言葉が、不思議に全部わかる。

彼が話している最中に、どーっと何かが降りてきた。
明らかに降りてきたなか、彼は話し続ける。
私はその力に自分をゆだねながらも、彼の話を聞く。
彼が、夏目漱石の話をし、私が少数民族の話をし、彼がカンボジアの話をする。
有機栽培だけではなく、開発援助、自然環境や宗教について、難なく語り合った。

窓の外は、年末だというのに、まだ黄色や赤に紅葉した葉っぱが揺れていた。
大いなる力が、彼を送ってくれたんだって、心から感じた。
彼と魂の会話ができたことを、天に向かって感謝した。

彼との約束の日に何度も他の予定が入りかけた、
でもどれも流れて、予定通りに私たちは会った。
数時間過ぎた後、自然に会話が終わった。
私は、「水が流れるような会話をしたね、ありがとう」と言い、
彼は、「楽になりました、ぼくは。」と、不器用に言って、振り返ることなく立ち去っていった。

その日、朝からとても気分がよくて、これは踊るサインなのかなと思い、
愛用のサルサシューズを持って出かけていた。
だけど私はすでに満たされていて、そのまま帰宅した。
次に何をするべきか、もう知っているみたい。



これを書いている時に、彼からメールが届いた。
想念・・・[三日月]


タグ:有機 想念
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銀杏の日 [東京でオーガニックライフ]

朝の農家お手伝いは、お仕事が夜の日にやってます[三日月]
ということでまたやってきました、今回は銀杏洗い。

世田谷区の大農園、大平農園は、戦後カマボコ工場を利用して、
現在のビニールハウス栽培の走りを始めたという、由緒ある農家。
おまけに、ずっと完全無農薬栽培。
長年、研修生を受け入れていて、卒業生は今も日本中で活躍されている。
継続的・献身的に何年もお手伝いされている(ボランティア)人々によって、
支えられ伝えられ引き継がれている農園。

この7年間、自転車で素通りしていた単なる景色の一部だったその中に、
こんなに深い歴史と、人々の愛があったことに、今気づいた。
自分の生活に、ここを守り伝える人々の存在が大きく影響していたことを知った。
存在していても見ることができず、存在していなくても見ることができる。
見ると言う行為は、気づくことから始まる。すなわち感じること。
いつ、どこで、どうして感じるのか、その源が心。
やはりこの世は幻想なのだと考える・・・。

さて、農園は等々力にあり、「お屋敷」と呼ばれる敷地内に、一本のイチョウの巨木が立っている。
12月半ばの仕事は、銀杏の実を取り出し、何度もよく洗い、乾燥させるところまで。
銀杏はバシバシバシバシ空から降ってくるが、それらは既に集められ、水に浸されている。
都内各地からお手伝いに来る人たちのは、ふやかった部分を取り除き、
固い実を何度も何度も洗い、割れてしまったものをはじき、
商品として出せるものだけを選別し、陽の下で乾燥させるまでの作業を行う。

その量なんと、漬物樽7つはあっただろう。
最後までいれなかったからわからないけど、もう実がついてないと思われる木には、
まだ樽2つ分くらいの銀杏の実が残っているという。
一本のイチョウの木から得られるこの銀杏の量!!
すごい生命力[どんっ(衝撃)]

使った防水レインコート(上下)と、布手袋+ビニ手袋、長靴はドロドロ。
銀杏の実の周辺についている、ネトっとした物質が洗っても取れない。
そうか、銀杏はこういうもので守られているんだ・・・

銀杏は好きでも嫌いでもなく、数個食べればちょうどいい。
なので、この銀杏は今週末の鍋パーティ用におとりしておきます。
一つ一つのことに対して心を向き合える幸せ・・・[るんるん]



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コメは生きている [東京でオーガニックライフ]

今住んでいる駅の商店街についてのお話です。
ここはいつも活気に満ち溢れてる。各店舗に個性があって、人との付き合いがある。
商店街が何本も走っている駅もあるけど、ここはひとつしかないから、
競争がないのが、緩やかでいい。

豆腐屋のおじさんは、よく沖縄三線を弾いている。
普通に道を歩いていると、オキナワ~な音色が流れてくる。
昨日も、トランペッターやギタリストを連れて、店の前でライブをしていた。

名物肉屋のおっちゃん連中は、毎日飽きずに冗談を飛ばしまくる。
売ってる肉が美味しいしのもあるけど、
近くに大きなスーパーができても、肉はおじさんから買いたいな。

魚屋の奥にいる板前のおじぃさんは、働いている青年には厳しいけど、
お客さんにはとっても優しい。従業員が知らない情報を、お客さんに大声で教えてくれる。
青年はよく計算を間違えている…。

パン屋さんは、小麦粉の値段が上がっても時代が変わっても、パンの価格を変えない。
毎日新鮮なパンを焼いていて、どんなパンも安くて一番美味しい。
ここのパンなら、身体にいい気がするんだよね。

用事がなくても寄りたくなる健康食品のお店がある。
店長さんも店員さんも気さくで、いつも長話になってしまう。
お客さんもオモロイ人が多くて、そのうち奥でお茶するようになっちゃうかも。

花屋の看板お姉さん、靴屋の不思議親子、近所で一番美味な蕎麦屋までも・・・

いつか、それぞれの人とのやり取りをブログに載せたいな。
そして、今日はお米屋さんのこと。
米おじさんは、初めてお店に行った時は、ぶっきらぼうな感じでぬかの袋詰をしていた。
私が「こんにちは」と言っても、ふん~~?と横目でチラ見する感じで。
米おじさんが話してくれたことを書きます。

[1]無洗米
10年以上前から業務用に流通している。
ファミレスやチェーン店で、各店でが研ぎむらがでないように、味を均一にするために生まれた米。
無洗米は、炊いたら残さず食べる、という目的で生産されているので、
米自体に「復元力」がない。
だから、炊きあがったものをラップに入れて冷凍して、次に食べる時にチンしても、
お米の美味しさは復活しないのだそうだ。
現在は、忙しい家庭用に無洗米が普及するようになったが、
冷凍した無洗米をレンジでチンしても、炊きあがりの味は戻らない。
もし大量に炊いて、冷凍チンしたいのであれば、無洗米でも研ぐといい。


[2]白米
現在の白米は、出荷されるまで湿度・温度管理の徹底された倉庫に保管されているので、
収穫後1年は、美味しく食べることができる。
白米は、数回ささっと洗って、数時間置いてから炊く。
料理家で、つけておいた水を捨てると言う人がいるが、
それは、まだ保管庫の温度・湿度管理が充分なされていない時代に、
ベタベタになった米を復活させるために行われていたこと。
現在の白米は、水につけることによって栄養が水の中に出てくるので、
それを捨てるのは栄養を捨てることになる。


[3]玄米
玄米を美味しく食べるには、正しい方法で炊くこと。
まず、4・5回はきちんと洗う。もみがらが入っている場合があるから、取り除く。
最低6時間は浸水させ、玄米を囲っている栄養分にしっかり水が吸収させる。
浸水することで、玄米の「復元力」を最大限に引き出す。
(6時間以上浸水させても「復元力」は変わらない。)
炊く際は、白米よりも多い水量で炊き、しっかりと蒸らすこと。
(今は炊飯器に玄米モードがついているから、炊飯器がやってくれる)
収穫時期や玄米の状態により、炊く時の水量は変化させる。



【以下、健康ソムリエわたすげ より要約】

米に含まれる炭水化物は、ブドウ糖に分解されて体に吸収され、
脳や全ての細胞のエネルギー源になっている。
しかし、ビタミンB群がないと、エネルギーに変換されない。
玄米には全てのビタミンB群が含まれているが、
胚芽を取り除いた白米は、玄米の5%の栄養しか残っていない。

白米は確かに食べやすく美味しいが、白米を食べることでビタミン・ミネラルなどの
有用成分の摂取量が足らなくなり、疲れやすい体になりがちだ。
白米は柔らかいため、よく噛まずに食べてしまうので、唾液分泌量も少なく、消化によくない。



さて今私は、玄米の食べ比べをしている。
1キロ単位で売ってくれる米おじさんは、買いに行くと米話に夢中で、
なかなか解放してくれない。でも、さすが米の天才!
「あきたこまち」玄米も美味だが、今日は「ひとめぼれ」と「つゆ姫」の玄米を各1キロ購入。

今日の米おじさんは、
  
 「おじさんはな、皆に美味しいコメを食べて欲しいんだよ。
  玄米は栄養があって旨いけどな、上手に炊けなくてまずいって言われるのは辛い。
  旨いなら、白米だって無洗米だって、なんだっていいんだよ。
  自分の生活に一番合ったコメを食べるんだよ。
  コメが太るっていう人もいるけどな、コメが原因じゃない。
  コメがウマいから、おかずが進むだろう?だからおかずが太らせるんだよ。
  今日も玄米ありがとうな。玄米、水の量加減して美味しく食べなよ、お嬢ちゃん。」

最後の、お嬢ちゃんというのにいささか疑問は残るが、
それはいいとして、おじさんはコメを自分の子どものように大切に扱っている。

農家でお手伝いするようになって、無農薬で野菜を育てる環境に敏感になった。
太陽のありがたさや、気温の変化の重要性、土に住む虫や飛ぶ虫がなくては育たないこと、
などなど野菜についてとっても興味が湧いていたけど、
いつも野菜と一緒に食べている、「コメ」についてそこまで意識してなかった。

いろんな気づきを、有り難く思うのです。
気づかせてくれてありがとうございます[ぴかぴか(新しい)]



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農業はじめの一歩 [東京でオーガニックライフ]

小さくてもいいから、家に畑と農場を持ち、食物を育て動物を飼い、
手に職を持ちながらのんびり田舎に住みたいんです。
土を触って大地を感じ、太陽を浴びて働き、時季のものを食べたい。それだけ。
大変だよ~虫もいるよ~、と言う意見はあるが、気にしなかったら、本当に気にならなかった。
虫、好きになっちゃったのかな[晴れ]

畑で働いてきた。
それには、まず体力が必要です。腰痛の人にはできませんが、私はできます[手(グー)]

東京の南西側でいうと、世田谷区や大田区は畑や農園が多い。
近くの健康食品屋さんで、またもや大学の先輩と出会い(本当に多い[ぴかぴか(新しい)])、
近所の農園でお手伝いができる、と教えてもらった。

若者ではないけど、若者に見えるだろう・・・と思い、畑に行ったら、本物の若者発見!
若者にお手伝いしたい旨話して(彼はフルタイムで農業をしている)、さっそくお邪魔してきた。
(ちなみに、小学校の校訓は「実行力」であります。)

こちらの農園は、何十年も前からやっていて、農業研修などを積極的にされている。
こちらは、無農薬栽培・有機農業をしているそうです。
(厳密には言えないかな・・・と言われていましたが、言葉も幻想かしら。)
現在は、週一回だけ私たちのような人がお手伝いできる。
週一回なら他の用事とぶつからないし、全く無理のないペース。

で、小松菜とキャベツとレタスの収穫と農地整備をやってきた。
楽しかった[ぴかぴか(新しい)]
昔、ひたすら雑草抜きしたりとか、裏庭の畑で野菜をもぎったことを思い出した。

既に定年退職したおじさんが、先頭をきって指示され働かれていた。(ボランティアだそうです)
彼は、何十年も前のハイティーンの頃に、この農園で研修をされていたらしい。
身動にムダがなくて、さすが長年されているんだなぁと思った。
私たちが野菜を収穫して、雑草を抜いて、次の畑に移ったら、
彼はすでにその畑を耕して、次に育てる野菜の準備をしていた。
まさに産業としての農業[目]

おじさんは、手と同じくらい口も動かされる。
最近は蜂やクモや蛙が減ったなぁ、彼らがやってくれる仕事は多いんだけど。
今年も温かい。12月に青虫が葉にいっぱいついてるなんて異常だ。
人間様によくても、生物全体のことを考えたら、それはいいことじゃない。
日本の田畑が北に移動していることも、シベリアの永久凍土のことも、心配だそう。

葉っぱに穴のあいてない野菜なんて、農薬を撒けばいくらでもできる。
でも、穴のあいた葉っぱが一番おいしい。
虫は美味しいものが好きだから、無農薬の葉っぱを狙いに来る、うめぇんだから。
無農薬の美味しい野菜が流通せず、見た目のきれいな野菜が市場で高く売れる。

刈り取った野菜は、刈り取った瞬間に元気がなくなる。
既に収穫が終わっているレタスで、土に残っている分は、しゃきしゃきだ。
土や太陽の栄養分を、いつまでももらってイキイキしている。
収穫したら、しな~ってなってなるけど、また水に入れてあげれば復活する。

つながっていればエネルギーは流れ続ける。
だけどつながってなくてもエネルギーはあふれている

おじさんに、私は今の仕事しながら、将来は田舎に住んで農業したいんですよ、
って話したら、おじさんはそれは感動されてしまった。
田舎に住んで農業したいらしいよっておじさんが周りのおばちゃんに話したら、
皆いっせいにビックリした。
皆がビックリしたことに、私がビックリした[exclamation×2]
おばちゃんたちは、まず週一でやってみましょうね。来れるかしら?とちと心配そうだった。
大丈夫!お寺の仕事をしていたので、黙って身体を動かすことには慣れてます。
おじさんは、多分、若い頃を思い出したんじゃないかな、
あぁするといい、それはそうだから、あれにしてあぁだよ。
って、親切に教えてくれたけど、意味が全くわからないのです。

お手伝いをさせてもらった上に、両手に抱えきれないほどの野菜をもらった。
何かをいただくつもりで来ていなかったけど、しばらく野菜は買わなくて済むと思い、
ありがたくいただいて帰った。
食べられるのに食べられない野菜は、田んぼの端で発酵され、その後土に還るそうです。

帰りにおじさんが、農業やるってから、オーナーさんに連絡しなきゃな、
今住んでるのは、え?実家じゃない、、、そうか、農業は貧乏だ。
だけど、食費くらいは浮くぞ?ん?勤めてるんだろ?そりゃそうだな、暮さないとな。
じゃ、様子みていこうか、来週な・・・と、おじさんは嬉しそうだった。
周りでお手伝いされていた方も、いろんな職業の方が来ていて、とても楽しく過ごしました。

私の身体、誰もこの夏まで普通に立てななかった、なんて思わないでしょうね[晴れ]

家に帰って、小松菜を炒めて、レタスのサラダを作って、新鮮な柿を食べた。
大地と太陽のエネルギーは力強かった。
そんなに皆と話していないのに自分にエネルギーが充満していて、
自分の居場所をもう一度確認しないと、なんかすごい満ち満ちてやいないか、
なんて感じていたら電話・・・
Funky Masters から、初めてケータイに電話が入った。
嬉しいこと続きだわ[るんるん]

長靴買わなきゃ。もののけ始動[手(グー)]


3388402
小学校HPから拝借・・・『実行力』!




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