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形意拳と太極拳 5時間稽古 [中国内功武術(太極拳)]

あの、『ベストキッド』("The Karate Kid")が、ジャッキー・チェンとウィル・スミスの息子君主演で、映画になります。
もはや、空手ではなくカンフーみたいです。
あぁ、Miyagiサン・・・

カラテキッド.jpeg

今回は、『カンフーキッド』のお話ではございません。

先週末の中国内功武術の稽古は5時間。
いつも3時間なので、5時間は未知の世界・・・
あまりの濃さに、これまでも脳みそが溶けそうになったことも!
サルサを3時間踊るのと、太極拳を3時間やるのは当然全く違い、
水分補給だけでは続かないので、糖分やチョコを持参。
小休止の間にも、他の生徒さんと、バナナやおにぎりを物々交換したり。

この5時間稽古、休憩をはさんで2つあり、最初は形意拳で次が太極拳。
はじめて太極拳クラスを受けてみて、
いつもの3時間クラスは、大切な基本中の基本を押さえた、気功なのだと改めて感じた。
おかげ様で、この稽古で85式太極拳の流れを覚えられました。
さぁ、ここからが本当のスタートです[手(グー)]


そしてここからがハイライト。
この稽古には、もう帰国されたけれど、
上海から文化人として来日された老師が来られていました。

再来、HPからの抜粋・・・
   民国時代の代表的名師 姜容樵老師~鄒淑嫻(ゾウスゥシェン)老師
   (姜氏門内功武術研究会は、)
   「天然之内功」を中心に、身体の仕組みや力の伝え方など、
   古から連綿と伝えられて来た「身体の知恵」を、
   研究・継承・普及してゆくことを目的とした活動をしています。
   伝統武術文化を楽しみ、理にかなった心と身体をつくり、生活を豊かに味わう・・・
http://kyoshimon.jiangshimen.com/kyoshimon-overview/history-and-philosophy.html


先々週の練習会と百名を超える盛大な歓迎会、私は食中毒で参加できず[もうやだ~(悲しい顔)]
ファンになってしまった指導員や私と似すぎているクラスメイト(ここでは生徒の太極拳師範)に、
「老師に会いたい!練習したい!」とメールを送りまくっていたら、
大先生が老師帰国前日の本部での稽古においでと声を掛けて下さいました。

老師が見守る中、私たちは太極拳を披露。私は老師の真ん前に位置取り、緊張しながら・・・
すると、太極拳の動きのひとつ、タンビンという姿勢で一時停止の指示。
そこで老師が最初に私の姿勢を直してくれたことが一番嬉しかった・・・[るんるん]
(最も修正が必要な人だからね。)

老師は、御年86歳。
育たれた環境はコロンビアのような状況で、
(裕福な家庭は身代金目当てに誰か誘拐されるので、子を隠さないといけないような環境)
20代半ばまで虚弱体質で、医者の誰もが彼女を治すことができなかったそうです。

その彼女が、天のお導きで20代半ばで太極拳の老師と出会い、
みるみるうちに回復。彼女はこの仕事(ギフト)しかないと考え、
それから現在86歳まで、精神と肉体を厳しく鍛練され続けている。
私(153cn)よりも背が低い老師でしたが、身体を動かされた時のその存在感たるや!!
ここでコメントすることが恥ずかしくもさえあるが、
慎重に素直に、敢えて拙者申し上げ候。

常に凛としておられ、老師としての風格が全体から醸し出されていた。
動きの中から、見えない芯のしなやかさや強さが感じられ、
その柔軟性や身体の流れは、まるで空気のようでした。
大先生の動きも、いつも尊敬の眼差しで観察しているけれど、
初心者でも、この方は大先生の老師なのだ、ということがわかりました。
また、上品さやユーモアもお持ちで、笑いの大好きな老師でいらっしゃいました。
人と話す時の物腰は柔らかく、
何百人の弟子や門人がいらっしゃるとは思えない優しい雰囲気。
だけど、老師の熱心さや気迫を感じれば、間違いなく頂点に立つ人なのだとわかる。
語る時の目には厳しさが宿っていました。

老師は、流派の違いを一つ一つ指摘することには意味がない、と話され、
太極拳の基礎のいくつかの項目を、頭から、首、胸の表、背中、胃から丹田について、
大切なことだけを簡潔に説明してくれました。
大先生が全て日本語に通訳して説明してくれていたけど、
言葉を平易にわかいやすく訳されているなと漠然と感じ、
老師の話しぶりから、精神と意識のことを話されているのだろうと私は勝手に思いました。
また、老師の願いは、精神の鍛練を意識し、肉体を鍛練する伝統的太極拳を教授し、
門人(生徒)が、みな健康であることだ、とおっしゃいました。

老師と、先生のお二人は、まるで親子のよう。
二人が微笑みながら話したり、
時には手を握り、肩を支えたりとお互いを思いやる様子は、
見ているこちらの心までもが柔らかくなるようでした。
幸運にも、私は懇親会で老師と先生の目の前に座ることができ、
だから、ずっと二人の幸せな様子を感じていることができたのです。
中国では、正式な弟子になるということは、人生のすべてを分かち合う関係になるのだそうです。

師匠と弟子・・・

心から信頼し敬う師匠がいるということに、私も嬉しくなります[かわいい]



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