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『ゲゲゲの女房』 [おすすめ本]

NHKの朝ドラです。
原作は、水木しげるさんのご夫人、武良布枝さんが書かれた自伝。

『ゲゲゲの鬼太郎』と言うと、ゲ・ゲ・ゲゲゲ~のゲェェ~~~
と、小さい時から親しみがある。
今でも、目玉オヤジの声真似がうまい、という人によく会う。

テレビよりは、紙で書かれた漫画の方が怖くて、震え縮みあがったことも多い。
最初は怖いんだけど、怖くならないために「空想上」と割り切ってみていたところがある。  
実際、彼は霊感が強いことを自覚されていて、
描かれる妖怪たちのことも、日々感じてられるのだと思う。

実家には、数百のお墓や無縁仏、深さの知れない井戸が4つも5つもあり、
トイレに行くには長い長い真っ暗の廊下をひたひた歩く・・・
井戸から目を背けられず、廊下を歩き、一枚・二枚、と頼まれてもない皿の数を・・・
妖怪や霊の存在と私の生活も、しっかりと結び付いていた。


(wikipediaより)
水木しげるさんは、
  5歳の頃のある日、「死」に興味を抱…
いたそうです。
5歳で興味を持つとは、早い時期に感じられたのだなと思います。

  太平洋戦争中は軍隊に所属する。 
  「召集されれば死だ」と考えた茂は、「人生の意味」を求めるため、
  哲学書や宗教書などを濫読する。
  その中で、一番気に入ったのが、
  ヨハン・エッカーマン『ゲーテとの対話』で、戦地にも持っていった。
  ゲーテにはその後も心酔し続けており、「自分の生き方の基本はゲーテ」と語っている。
                                       
その後、ラバウルへ出兵。
敵潜水艦や連合軍を前に戦い、命はつなぎとめたものの、
  マラリアを発症し、死線をさまよう。
  さらに療養中に敵機の爆撃を受けて左腕に重傷を負い、
  軍医によって麻酔のない状態で左腕切断手術を受けた。
  だがマラリアも負傷も快復して終戦を迎え、
帰国。

  「左腕を失ったことを悲しいと思ったことはありますか」
  という問いには
  「思ったことはない。命を失うより片腕をなくしても生きている方が価値がある」

時代は変わり続けるが、生きる人は本当に強い。

自然への感謝と畏怖を忘れてはいけない、とインタビューで話されてた。



ところで、ある土曜に、
1週間分をまとめてやっていた、ある一つの文章に泣けた。

島根県から、水木のもとに嫁いだ娘が、
東京で幸せに暮らしているのかと案じ、父が上京する。
娘は常々、親に手紙で「元気で、幸せにやっています」と書いていたが、
上京した父は、本は売れず、新婚の家も貧しかった現実を目の当たりにした。
また、父の上京に合わせて人気集めを謀った、と激怒する!

そこで、娘は、自分が選び結婚した夫(水木)を、
どれだけ愛して、信じ、支えているかを父に向って心から訴える。

いつまでも自分の小さな娘ではないとわかっていたつもり・・・。
自分のことを素直に表現することが得意ではなかったはずの娘が、
そんなにも強い愛で、夫を支えていたことに驚き、
父は娘の大きさに感動した・・・
娘は、立派に、水木の妻なのだ。

さて島根の地元に戻った父は、妻に娘のことを迫られるように尋ねられ、
どっしり構えて、笑顔で言い放った。

「あいつ、笑顔で暮らしとった。」


家族、友だち、世界中が、笑顔で満たされますように[ぴかぴか(新しい)]





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Shino

水木しげるさんって、そのような方だったんですね〜。
『ゲゲゲの鬼太郎』と言い、宮崎駿監督が参画されていた『カルピスこども劇場』と言い、やっぱり日本のアニメの質は高い! 大人になって、どれだけ幼少期に観たそれらの名作が影響を及ぼしているかを実感しています。

水木さんのもとに嫁いだ”娘”と父の話、、実は去年、似たような展開が私と父の間で起こったので、自分のことを読んでいるようで驚きました。強烈な個性を持つ男性のもとに嫁いだ女性の、typical storyなのかもしれませんね。おかげ様で、うちの”夫”の本は売れていますが:)
by Shino (2010-07-26 00:24) 

もののけ

『カルピスこども劇場』と言えば、
フローネ、フランダースの犬、セーラ・・・!
本当に素晴らしいアニメですよね。
タイトルだけで情景が心に蘇るというところも、
日本のアニメ特有なのかもしれませんね!

実は、これを書いた後、テレビで『となりのトトロ』を観て、号泣しました。
何度見ても、同じとこで泣いてしまう。
タイトル観ただけで、泣けるくらいですから(汗)。

私がこのエピソードを観て、志野さんのこともすぐ想い浮かびました。
だいぶ前の放映だったのですが、なぜか急に書きたくなったのです。

なかなか会えない人も、今日も愛に包まれて
「笑顔で暮らしていますように!」
お気に入りの言葉ができました♬

売れっ子の水木しげるさんの奥様の自伝がドラマ化!
すでに超多忙なご主人を持つ志野さんにも、
自伝を書かれる日がくるのでは・・・!!
by もののけ (2010-07-26 23:21) 

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