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6.自己に還り、内省させるエネルギー(6/0-6)【完結】 [ニューメキシコ州リトリート2010]

ニューメキシコ州を去る前から、この場を去る心の準備をしていた。だが、祈ったにも関わらず、私の心は完全にこの地に魅了されてしまった。リトリートに関するブログは、オハイオ州に戻ってから2週間かけて書いたけれど、最初の数日間、私の心は完全にニューメキシコに居たまま。自分の体験した内容や感情を消化することはおろか、言葉にすることもできず、まずは自分をとり戻すことに必死な状態だった。

なぜそんなにこの土地に魅了されたのか。
地球上には、自己と向き合える場が数多くあるが、この場所には間違いなく強烈な大地のエネルギーがあり、そしてこのエネルギーは、自己を内省させる力を持っているから。

若い頃から「自分探し」と言っては世界中をまわり、国家、貧富、偏見・・・などについて考えてきたけれど、観察していたのは世界と対比した自分自身の姿。今回の旅では、外的な環境やつくられた概念の中に存在するわたしではなく、誰でもないひとつの存在として、その心の内に入っていった。仕事、家族、ステイタス、物事の概念、習慣、性別、名前・・・それらのこをが全部取り除かれた状態。そうして、心の奥底は無限の宇宙につながっているように感じた。静寂の中にこそ、本当の自分が存在する。

ニューメキシコを去ってからの数日間は、「意識の奥に潜る人」になっていた。地上(現実)に戻ってきてこそ、レイトン・クーガー氏のような、「メディスンマン」として生きることができるのだろう。単に心の内に入っていくのではなく、そこで得た経験やヴィジョンや感情の意味を理解し、現実社会で地に足付けて力強く生きてこそ、本当の「生」を生きることになる。

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私が今回ニューメキシコのリトリートに参加したのには、思考が判断できる範囲を超えた理由がある。導かれて、何かを体験をするとき、それは自分が選べる種類のものではない。自己の根源が揺さぶられる場所は、自分のルーツへ還るヒントが潜んでいる土地なのかもしれない。

あなたにとってのその場所はどこでしょうか。もう、そこに居るのかもしれません・・・。





追記:
ワイルド・スピリット・ウルフ・サンクチュアリでの『和道』リトリートは、メディスンホイールに沿って春夏秋冬と時季ごとに行われていますが、旅行者が安易に通り過ぎていける所ではないため(特に大都会から参加する場合は、前後の心のケアが必要との理由で)、各回ごとに参加者を制限しています。
日本からは各回5名まで参加可能です。冬のリトリートも企画されていますので、興味のある方はご連絡ください[るんるん]





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≪The End≫
シリーズ0~6.全部で 7 記事です!!


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